「ノルウェイの森」主題歌は、ビートルズの「ノルウェーの森」に
2010年7月14日 05:00

[映画.com ニュース] 松山ケンイチ主演の映画「ノルウェイの森」の主題歌が、ザ・ビートルズの「ノルウェーの森」に決定した。全世界配給の日本映画の主題歌に、同バンドが楽曲を提供するのは初めての快挙となる。
「ノルウェーの森」は、劇中で登場人物の弾き語りなどで登場し、タイトルの元になっているため同作とはなじみが深い。クランクイン前から原盤使用交渉が難航していた小川真司プロデューサーは、撮了後に主題歌として同曲のカバー曲を検討。それでもあきらめられないトラン・アン・ユン監督と小川監督は、1年以上にわたって交渉を続け、ようやく使用許可を取りつけた。
ユン監督は、「原作における『ノルウェーの森』という曲の重要性から、原盤を起用するのは必然的なことでした。映画をご覧になった観客が、たった今体験したドラマの余韻(よいん)に浸るための空間づくりが出来るように、特定の場所にこの曲を使用しました」とコメントを寄せた。
難しい交渉を終えた小川プロデューサーは、「この曲と原作が分かちがたい印象を持っていたので、実現できて良かったと思う」と振り返る。そして、「原作では冒頭でビートルズの曲が流れ、主人公のワタナベはそれまでの出来事の全てを振り返り、時の流れを思い起こします。映画で生のビートルズのメロディを聴くと、原作の大人になったワタナベのかき乱されるような感情を実感できると思います」と語った。

今回の原盤使用許可は、ザ・ビートルズの日本窓口であるEMI MUSIC JAPANの担当者も予想していなかったようだ。同社の藤村美智子シニアプロデューサーは、「ビートルズ楽曲使用に関するさまざまなオファーをいただきましたが、実現したことも、実現に近づいたことさえもなかったので、今回の許諾には正直大変驚きました」と説明する。
藤村氏が交渉を始めた時点で、EMI UKの担当者は原作を読んでいたそうで「『ノルウェイの森』は素晴らしい作品だと言っていたので、村上春樹さんの小説の素晴らしさがイギリスでも知られているのだと思ったのを記憶しています」と述懐。だからこそ、「楽曲使用の許諾にも、きっと大きな影響があったのではないでしょうか」と話した。
「ノルウェイの森」は、12月11日から全国で公開。
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