小栗旬、念願の初監督作は「男子による男子のための男子が喜ぶ映画」
2010年6月24日 13:46
[映画.com ニュース] 小栗旬の初監督作品「シュアリー・サムデイ」の完成会見が6月24日、閉校された都内の小学校で行われ、小栗監督をはじめ、主演の小出恵介、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛、小西真奈美が出席した。
同作は、文化祭中止に抗議するために狂言の爆破予告したところ、本当に爆発事故を引き起こしてしまった過去をもつ高校の同級生5人が主人公。事件のせいで全てがままならない人生を送る5人が、3年後、再び巻き込まれた大事件をきっかけに再起を図る姿を描く。
小栗監督が、高校の仲間たちとのきずなをテーマに書きあげた1枚のプロットからスタート。5年越しで映画化を実現させた。キャスト陣も、小栗がこれまでの出演作で交友を深めてきた俳優仲間が結集した。
小栗監督は、「満足のいく最高の青春映画ができたと思ってる。男子による男子のための男子が喜ぶ男子の映画を作った。世の男子に見てほしいし、女子にはそんな男子が作った映画をバカだなと思って見てもらえたらうれしい」と充実した表情。約1年前に行われた撮影では、「自分がやっていることが正しいのかとか不安になったり、頭が真っ白になって動けなくなってしまうこともあった」と生みの苦しみを味わった。それでも、「現場は楽しかった。(役者たちと)いい意味での距離感、緊張感があったことで、最高にいい顔を切り取ることができた。小出くんは率先しているわけじゃないけど現場を引っ張ってくれたし、心強いみんなとやれた現場だった。今ではすごく楽しい思い出」と振り返った。
小出は「映画を見て、監督がふだんからみんなに対してもっている愛情が感じられた。監督の印象がそのまま出ている」。勝地も「監督がこうしたいと言っていたものが出ている」と話し、鈴木も「格好悪く演じたのに、監督の役者への愛情で格好よく見える」と監督手腕を称えた。
そして、紅一点の小西も「女性目線で言うと、なんて素敵な男子たちなんだろうと思った。このなかに入りたいと思うくらい、皆さんが素敵で輝きを放ってる。男子高に転校してきた気分で、熱い青春を一緒に過ごさせてもらった」と男たちの友情をうらやんだ。
「シュアリー・サムデイ」は7月17日から全国で公開。