「アイアンマン2」アイデア源はウルトラマン!?
2010年6月10日 16:01

[映画.com ニュース] ロバート・ダウニー・Jr.主演で世界的なヒットを記録中の「アイアンマン2」について、ジョン・ファブロー監督が語った。
同作は、ダウニー・Jr.演じる天才発明家にして大企業社長のトニー・スタークが、自ら開発したパワードスーツを身にまとったヒーロー、アイアンマンとして活躍する姿を描くアクション大作。
ファブロー監督は、ダウニー・Jr.について「最初はトニー役とは考えていなかったんだ。製作側としては彼よりも若い俳優を望んでいた。でも、実際に会ってみたらイメージもぴったりだったし、非常に熱意があった。それで彼こそ適任だと確信したんだ」と述懐。そして、「彼が演じると、アイアンマンよりトニー自身が魅力的になる。従来の作品では(変身後の)ヒーローにひかれたけど、この映画ではトニーの方が魅力的だ。それは作品全体にとってメリットになる。前作の成功で僕は監督として認められ、彼にも出世作になった。その経験を共有した相手との仕事は面白いよ」と絶賛してやまない。
さらに、ファブロー監督はアイアンマンに対しても並々ならぬ情熱を注いでいる。今回は、前作からバージョンアップした新型パワードスーツが登場。それらのデザインには、原作コミックだけでなく日本のアニメや漫画の影響もあるという。
「デザインに関しては日本のマンガの影響がかなり出ていると思うよ。アニメの持つ大げさな表現を実写に使うと面白いと思ったしね。今回はアタッシェケース型でミサイルなどの武器がついたスーツもあるし、強じんな外見に反して顔は人間っぽくしたりもした。ひらめきのヒントになったのが日本のアニメや、アメリカのアクション映画だ。突飛な感じにすることで、ユーモアを感じてもらえると思ったんだよ」
確かに、全身に赤いラインが入ったデザインや顔つきは、ウルトラマンなどを想起させる。「そうだね。それと最近の作品では『APPLESEED』とかね。日本にはアイデアのヒントをたくさんもらった。今回は日本庭園のような場所で繰り広げるアクションシーンもあるけど、あれは黒澤明監督のサムライ映画のイメージも欲しかったからなんだ」
「アイアンマン2」はパラマウント配給で、6月11日から全国で公開。
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