千原ジュニア、G・クルーニー最新作の邦題名付け親に
2010年5月19日 06:00

[映画.com ニュース] お笑い芸人の千原ジュニアが、ジョージ・クルーニー主演の米映画の名付け親となり、邦題を「ヤギと男と男と壁と」に決定した。原題は「The Men Who Stare at Goats」で、実在した米軍の超能力特殊部隊の活躍を描く。千原は、「僕がタイトルをつけたからには、授業参観の親の気分で、たくさんの人に見て欲しい」と“親心”をのぞかせた。
千原は、CSチャンネルNECOの「千原ジュニアの映画製作委員会」で洋画に邦題をつけるという企画に参加。事前にバッファロー吾郎、POISON GIRL BANDとともに試写を観賞し、映画評論家のミルクマン斎藤から邦題の重要性についてレクチャーを受けた。そんななか、千原は芸人たちと知恵をしぼり宣伝会議に提出する邦題を選定した。
直訳すると「ヤギを見つめる男たち」だが、千原が配給元・日活の劇場、宣伝、買い付け担当者にプレゼンしたのは「ヤギ!ヤギ!ヤギ!」「優しい戦場」「山羊と見つめる男たち」「山羊は地球を救う」「瞳に映る男たち」「クルーニー・ジョージのすべらない戦場」「山羊と男と男と壁と」の7タイトルだった。そのなかから、「ヤギ!ヤギ!ヤギ!」と「山羊と男と男と壁と」のふたつに絞り込まれた。

最終的に、軽いテイストの「ヤギ!ヤギ!ヤギ!」よりも、メイン館となる東京・シネセゾン渋谷の雰囲気にマッチするという理由で、「山羊と男と男と壁と」に決まった。さらに、“山羊”がなじみにくい漢字のため、“ヤギ”に変更。千原は、「洋画に邦題をつけるなんて、もちろん初めての経験ですごく疲れました。全部で20個は考えましたよ。街を歩いていて自分でも目にするわけだから、納得いくものにしたかった。(あとに)残るものだから責任重大ですね」と語った。
同作は、クルーニーとユアン・マクレガー、ジェフ・ブリッジス、ケビン・スペイシーというハリウッドスターが顔をそろえた話題作。“地球上から争いをなくすこと”だけを目的に組織された兵士たちが、得意技“キラキラ眼力”を駆使しながらも歴史の表舞台から姿を消さざるをえなかったのか、ユーモアを交えながら描く。
「ヤギと男と男と壁と」は日活配給で、8月14日から全国で公開。
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