「鉄男」VS「AKIRA」!塚本晋也と大友克洋の初対談が実現
2010年5月8日 06:21
今回の対談は、塚本監督の最新作「鉄男 THE BULLET MAN」の公開を記念して行われた。2人はこれまでも面識はあったというが、正式な対面は初めて。しかし、互いに同世代で映画製作という共通項をもつため、会話は終始和やかに盛り上がった。
大友は、対談のなかで常に独自の手法で映画を作り続ける塚本監督に、「撮影はシナリオどおりに撮っていく感じですか?」と質問。塚本監督が「全体の撮影を考えるんじゃなくて、次に撮るシーンのことだけ考えて、それが終わったら次のシーンという感じです。で、真ん中の銃撃シーンで一度息絶えて……(笑)」と答え、大友を「サバイバルみたいな撮影なんですね」と驚かせていた。
また、両者に共通するのは、「鉄男」と「鉄雄」。前者は塚本監督が1989年に発表した代表作であり、後者は大友が82年から連載した漫画「AKIRA」(88年に映画化)の主要登場人物だ。名前が似ているほか、ともに肉体が金属に覆われるという点でも共通しており、長らくファンの間では関連性を噂する声が出ている。塚本監督は、「僕は自分の作品を語るとき、『AKIRA』のことを勝手にお兄さんって呼んでいるんですよ。漫画に初めて衝撃を受けたんです」と告白するなど、2人が初めて言及している点も見逃せない。
2人の会話は映画にとどまらず、80年代以降のサブカルチャーやエンタテインメントを総括するかのごとく、漫画、アニメ、SF、サイバーパンクへと多岐にわたった。この対談の模様は、5月10日発売の「週刊ヤングマガジン」、5月12日発売の「月刊ヤングマガジン」で初の2誌連合掲載される。
「鉄男 THE BULLET MAN」はアスミック・エースの配給で、5月22日より全国で公開。
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