ファンボーイ、ニューマン監督が明かす続編構想
2010年4月23日 13:00

[映画.com ニュース] 大人気SF映画「スター・ウォーズ」(SW)のパロディやオマージュを随所に盛り込み、熱狂的なSWオタクたちの冒険を描く「ファンボーイズ」。自身も熱烈なファンボーイであるカイル・ニューマン監督が、撮影の裏話や次回作の構想について語った。
同作は、死ぬ前に「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」を見たいという病床の友人の願いを叶えるべく、オタク仲間たちがルーカスフィルムから映画のフィルムを盗み出そうと計画する友情ドラマ。ルーカスの拠点スカイウォーカーランチが、デス・スターのように要塞化しているなど、ファン心理をくすぐるアイデアが満載だが、その出来栄えは本家のプロデューサーからも太鼓判を押されたという。
「デス・スターをかなり意識して作ったよ。建物の入り口にセキュリティがいるけど、あれは帝国軍の兵士ストーム・トルーパーで、フィルムを盗み出す行為は、レイア姫を助けることと重ね合わせている。ファンなら喜ぶはずさ! ルークたちが落ちるダストシュートはないけどね(笑)。でも、リック・マッカラム(ルーカスの右腕的存在のプロデューサー)が、自分たちのオフィスよりも、この映画のセットのほうがいいとほめてくれたんだ(笑)」
SWファンの主人公たちが道中、「スター・トレック」のファン、トレッキーたちと衝突するシーンも描かれるが、それは両シリーズのファンの現実をコミカルにデフォルメしたものだと説明する。
「友好的なライバル意識はあると思うけれど、映画のようなケンカはないと思うよ(笑)。知っての通り、『スター・トレック』は1960~70年代のSFの象徴で、SWは後から生まれた。なのに、ファンが多くて息も長いからね。言ってみれば、ビートルズとビーチボーイズの関係みたいなもので、切磋琢磨(せっさたくま)しあう存在さ。僕自身、『スター・トレック』も好きだしね」
気になるのは続編だ。本家のSWシリーズが落ち着いてしまったので、ファンボーイたちはニューマン監督へ期待を寄せているはずだが、監督は「アイデアはあるよ」とニヤリ。「ちょうどSWエピソード2のプレミアが終わったころの話で、賛否両論が飛び交っているため、ちゃんとエピソード3の撮影が行われているのか確かめるための冒険を描くんだ。主人公たちがロケ地のオーストラリアに行く旅になるだろうけど、彼らのバンはミレニアム・ファルコンのように飛ぶわけではないので、船旅になる。そしてもちろん、そこでもトレッキーとの対決はあるけどね(笑)」
「ファンボーイズ」はカルチュア・コンビニエンス・クラブの配給で、4月24日~5月7日、渋谷シアターTSUTAYでレイトショー公開。5月12日からTSUTAYA独占でDVDレンタル開始。
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