アメリカで映画の先物市場が開設
2010年4月23日 11:28
[映画.com ニュース] 米政府の管轄下にある商品先物取引委員会は4月20日(現地時間)、興行収入の見通しをもとにした映画の先物取引を扱うことを目指す、新たな商品取引所「カンター・エクスチェンジ」の開設を認可した。同委員会は、16日にも同じ映画の先物取引を行う「トレンド・エクスチェンジ」の開設を承認しており、同様の取引所が2つ立ち上がったことになる。
だが、これで映画が先物投資の対象になったわけではない。同委員会は、どちらの取引所に対しても、実際の契約を取り引きすることは認可しておらず、決定はいまだ保留中だ。
これは、全米映画協会などの業界団体や米議会から、多くの反対の声が寄せられているため。「映画ビジネスには、このような取引に不正操作や利害対立を生む可能性があり、フィルムメーカーや出資者のやる気を失わせる恐れがある」といった意見から、「トモウロコシやブタの三枚肉を売買する伝統的な先物取引とは異なり、取引相手の成功や失敗に左右される映画の先物取引では、セールス、配給、利権が、契約や保証にきちんと反映されない」などさまざまな反対意見が上がっている。
米上院は21日、取引の開始を禁止する内容の法案を提出。バラク・オバマ大統領は同法案にサインする意向だと報じられている。下院は、22日の審議会で本件について検討する予定だという。
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