オスカー女優モニークの実兄、性的虐待を告白
2010年4月21日 11:28
[映画.com ニュース] 「プレシャス」で第82回アカデミー助演女優賞に輝いたモニークの兄ジェラルド・アイムスが、4月19日放送の米ABC「オプラ・ウィンフリー・ショー」に出演し、子どものころのモニークに性的虐待を行っていたことを告白した。
アイムスは、自身が13歳、モニークが7歳のころから1、2年にわたり性的虐待を行ったと明かし、「本当にすまないと思っている」と涙ながらに謝罪。かねてモニークは、兄から性的虐待を受けていた過去をメディアに語り、「プレシャス」で演じた鬼のような母親役を、その経験をもとに演じたとコメントしていた。
家族のきずなを取り戻したい一心で今回の出演を決心したというアイムスは、「37年の月日が立ってしまったが、この場で謝り、もう一度兄と妹に戻れることを願っている」と語った。司会のオプラ・ウィンフリーは、「彼女は、あなたが自分にしたことを告白すれば家族を救うことになる、と話していた」とモニークから預かったメッセージを伝えていた。
11歳のころからドラッグとアルコールを常習していたアイムスには、別のわいせつ行為による逮捕歴もあるという。4月24日に日本公開となる「プレシャス」は、10代の少女プレシャス(ガボリー・シディベ)が、ハーレムの貧困家庭で直面する困難を描いており、モニークは少女を虐待する母親メアリーを演じている。