ギリシャ神話映画ブームでユニバーサルがタイトル変更
2010年4月9日 16:13

[映画.com ニュース] 全米の週末興行でトップの成績を記録した「タイタンの戦い」(ワーナー・ブラザース)や、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」(20世紀フォックス)など、このところハリウッドではギリシャ神話を題材にした作品が増えている。
これは、興行のリスクを避けるため、すでに認知度の高い物語や、人気の確立されたブランドをベースとした作品を製作したがる各スタジオのトレンドを反映したものだが、この流れのなかで、ユニバーサル・ピクチャーズが、自業自得とも言える理由からタイトルの変更を余儀なくされた。
ユニバーサルが来年公開する「ウォー・オブ・ザ・ゴッズ(原題)」は、ギリシャ神話の戦いを描くアクション大作。ヘンリー・カビル、ミッキー・ローク、フリーダ・ピントらの出演で、今週クランクインしたばかりだ。「タイタンの戦い」と似た企画で、同時期に開発が行われていたことから、ハリウッドでも比較されている。
これだけなら話はシンプルだが、同社は現在、別企画としてもうひとつのギリシャ神話映画「ゴッド・オブ・ウォー(原題)」も開発中。こちらはプレイステーション対応の同名人気ゲームをもとにした作品で、やはりヒットが期待されている。
「ウォー・オブ・ザ・ゴッズ」と「ゴッド・オブ・ウォー」はタイトルばかりでなく、内容も酷似している上に、他スタジオのギリシャ神話映画と比較しても紛らわしい。結局、ユニバーサルは7日、混乱を避けるために「ウォー・オブ・ザ・ゴッズ」のタイトルを「インモータルズ(原題)」に変更することを発表した。
「インモータルズ」は、ターセム・シン(「ザ・セル」「落下の王国」)が監督を務め、来年11月11日に全米公開が決まっている。
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