「パラノーマル・アクティビティ」VS「ソウ」のホラー対決 軍配はどちらに?
2010年4月2日 11:23

[映画.com ニュース] 米パラマウント・ピクチャーズは、昨年末の全米ボックスオフィスを席巻した超低予算ホラー「パラノーマル・アクティビティ」の続編「パラノーマル・アクティビティ2(原題)」の米公開を、ハロウィーンが近い10月22日に設定。これにより、同日公開の人気ホラーシリーズ最新作「ソウ7 3D(原題)」に真っ向勝負を仕掛けることになった。最近のハリウッドで最も大きな興行バトルのひとつといえる。
この2作品には、監督を奪い合った経緯がある。「ソウ7 3D」のケビン・グルタート監督は、一時「パラノーマル・アクティビティ2」の監督候補になっていた。しかし「ソウ」シリーズを配給するライオンズゲートと製作のツイステッド・ピクチャーズが、グルタートとの契約条件を行使して、これを阻止。このことからも因縁が深まり、パラマウントが故意に公開日をぶつけたのではないかとも考えられる。
もうひとつの興味は、「パラノーマル・アクティビティ2」の製作期間だ。同作は先週、ようやく監督をトッド・ウィリアムズに決定したばかりで、キャスティングも固まっていないため、本当に10月22日までに公開の準備が整うのか疑問視されている。同作関係者は、「まだ十分に撮影、編集の時間がある」と語っているが、今回も低予算で製作するとはいえ前作のように8日間で撮影を終えるとは考えにくい。ジェフ・ブリッジス、キム・ベイシンガー主演「ドア・イン・ザ・フロア」の監督と脚本を担当したことで知られるウィリアムズにとっても、ホラーは初めて挑む分野であるため、できるだけ時間が欲しいところだろう。もちろん、「ソウ7 3D」の撮影はすでに進行している。
また「ソウ7 3D」はタイトル通り、最新技術を駆使した3D作品となる。3Dはホラーに合うと言われ、興行的にも有利とされている。この対決、どちらに軍配があがるかに注目が集まる。
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