寺島しのぶ、ベルリン女優賞受賞後は「毎日飲んだくれている」
2010年3月24日 19:35
同作は、津軽の資産家に生まれた葉蔵(生田斗真)が、酒と女におぼれながら破滅の道を歩む姿を描く。寺島は葉蔵が抱える心のさみしさに共鳴し、ともに入水自殺を図る女性・常子を演じる。先月、第60回ベルリン国際映画祭にて、若松孝二監督作「キャタピラー」で最優秀女優賞を受賞した寺島は「(賞を)取ってから連日皆さんがお祝いしてくれて、毎日飲んだくれています。今月いっぱいは浮かれていていいかなと」とニッコリ。「赤目四十八瀧心中未遂」でも寺島を起用した荒戸監督は、「当然だと思いますよ。本当に抜きん出た女優さんだし、やっぱりなと。そのうちノーベル賞もとるんじゃない(笑)」と最大級の賛辞を送った。
寺島は、自身が演じた常子について「葉蔵が心中しようと思う最初で最後の女性。とにかく女優陣がすごい方々なので、いい意味でバトンタッチできればいいなと思った」。生田との入水自殺シーンでは、海辺の撮影で左足を負傷。その傷を客席に見せながら、「生田君も同じ場所にケガをして、この前会ったときもふたりで傷をなめ合ってました(笑)。一生背負っていきます」と豪快な素顔を披露。そして、荒戸監督に対しても「監督の仕事は断らないことにしている。通行人でもいいから出たいですね。とにかく監督の頭の中にある狂った世界観に浸りたくなるんですよ。まるで毒キノコのように中毒性がある」と全幅の信頼を寄せた。