高橋克典、押尾事件乗り越え「誘拐ラプソディー」完成に万感
2010年3月16日 20:09

[映画.com ニュース] 荻原浩の人気小説を高橋克典主演で映画化した「誘拐ラプソディー」の完成披露試写会が3月16日、東京・角川シネマ新宿で行われ、高橋をはじめ船越英一郎、YOU、哀川翔、子役の林遼威、榊英雄監督が舞台挨拶に立った。
同作は、借金と前科しかない男(高橋)が人生最後のチャンスと誘拐を思い立つが、誘拐した少年(林)が暴力団組長(哀川)の息子だったため、命を狙われるハメになるヒューマンドラマ。昨年8月、出演者のひとりである押尾学が麻薬取締法違反の疑いで逮捕され、一時はお蔵入りの危機に。押尾演じる冷徹なインテリヤクザを榊監督本人が代役する形で再撮影し、完成にこぎつけたいわく付きの作品だ。高橋は、「いろいろありましたけど、やっと完成して感動しています」と万感の表情を浮かべる一方、榊監督に対して「あれ、誰の代役やったんだっけ?」と意地悪な笑顔で問いかけ、客席を笑いに包む場面もあった。
高橋は、08年の東京国際映画祭初日に控え室で出会った榊監督に「オレ、映画やりたいんだ」と直談判。その後、榊監督からオファーが舞い込んだのは、高橋家に第一子が生まれたときだったという。高橋は、「監督から今までのロジックとは違う演技をしてほしいと言われたが、当時は子育ての疲労でそれどころではなかった」。しかし子どもができたおかげで、林演じる少年との間にも親子愛を感じたといい、「遼威は監督からものすごく怒鳴られていたけど、決して音を上げなかった。すごい頑張りましたね」とすっかり父親の表情。林も「高橋さんはとても優しくて、かっこ良かったです」と笑顔だった。
哀川と船越は、榊監督の熱い人間性に圧倒された様子。「とにかく声がでかい。遠いところにいても、声が聞こえるから、ウトウトしてる俺を怒鳴ってるのかなって」(哀川)、「明るいけど緊張感のあるいい現場だった。とにかく心を熱くしてくれるんですよ。一緒にいるとちょっと暑苦しくてイヤだけどね」(船越)。榊監督は「撮影から1年。まさかこんな展開になるとは思わなかったが、映画が完成して良かったなと。(事件後に)翔さんからすぐに『撮り直すんでしょ?』って言ってもらい、背中を押された思いだった」と難産だった同作の完成に、感慨深げだった。
「誘拐ラプソディー」は角川映画配給で4月3日から公開。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

入国審査
【これめっちゃ面白かった】この2人、空港の入国審査で何時間も尋問される…一体なぜ? 衝撃の結末へ
提供:松竹

またピクサーが大傑作つくったんですか…
【大人がボロボロ泣く感動超大作】両親を失った主人公の再生。そのままの君が好きだよ。
提供:ディズニー

映画界を変える“究極の推し活”がある。
【革命的すぎてヤバい】大好きな俳優と映画を、まさかの方法でとことん応援できる!!
提供:フィリップ証券

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【超絶パワーアップ】マジ最高だった!! 究極のスリル、圧倒的な感動、限界突破の興奮!!!
提供:東宝東和

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー