21年ぶり「みつばちハッチ」新ビジュアル初公開
2010年3月5日 09:00
[映画.com ニュース] 生誕40周年を迎えるタツノコプロの名作アニメを映画化する「昆虫物語みつばちハッチ/勇気のメロディ」の新ビジュアルが、ポスター画像の解禁に伴い初公開された。
フジテレビ系で1970年4月から約1年半にわたり全91回放送した「昆虫物語みなしごハッチ」が、現代的な解釈に置き換えて復活。基本的なストーリー設定やコンセプトを踏襲するが、人間の少女アミィとの不思議な出会いが新たな展開として盛り込まれる。ポスターは、出口の見えない旅路で母を思い涙ぐむハッチと、寂しげにハーモニカを吹くアミィの姿が印象的だ。「一人ぼっち。じゃない。」という文言からは、互いに孤独を甘受してきたふたりが、やがて奇跡を起こすことを示唆しているように解釈できる。
「おくりびと」の小山薫堂が総合プロデュースし、「マクロス7」「疾風!アイアンリーガー」などで知られるアミノテツロ監督がメガホンをとった。“新ハッチ”のキャラクターコンセプトデザインを手がけるのは、絵本作家でキャラクターデザイナーの河井ノア。かつてタツノコプロに所属していたことがある河井は、入社当時に「みなしごハッチ」の絵本やイラストを描く仕事を担当していたことがあり、21年ぶりに復活する“ハッチ”にとっては強力な援軍といえる。
初のアニメ化以降も、74年に前作の続編として「昆虫物語新みなしごハッチ」を制作、89年には当時の最新技術を駆使して完全リメイクするなど、その人気は不動のものとして世代を超越。それだけに、新キャラクターを登場させる小山は「アミィは、人間の世界と唯一つながっている虫たちの代弁者。この小さな女の子が虫を守る姿に共演することで、見ている人が少し優しい気持ちになってくれればうれしいなと思います」とコメントを寄せた。
「昆虫物語みつばちハッチ/勇気のメロディ」は松竹配給で、7月31日から全国で公開。
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