小栗旬「踊る大捜査線3」で青島の上司役に
2010年2月18日 05:00

[映画.com ニュース] 小栗旬が、織田裕二主演の大ヒットシリーズ最新作「踊る大捜査線 THE MOVIE 3」に出演することが分かった。警視庁刑事部捜査一課・管理補佐官の鳥飼誠一という役どころで、本庁と所轄の調整役「サーバントリーダー」としての役割を担う若手エリート官僚だ。これまでの「踊る」シリーズにないキャラクターで、「今までの本庁の人たちとは違ったアプローチで見せる鳥飼を楽しんでもらえれば」と意欲をみなぎらせている。
同シリーズは、過去2作ともに興行収入100億円を突破している。03年に公開された前作「踊る大捜査線 THE MOVIE 2/レインボーブリッジを封鎖せよ!」は、実写邦画史上最高となる観客動員1260万人、興収173.5億円を記録。7年ぶりとなる今回は、これまでの舞台だった湾岸署から新庁舎へ移転する直前の3日間に焦点を当てる。係長に出世した織田演じる青島が、一任された引っ越し作業に精を出すなか、殺人事件や爆弾魔、バスジャックなど8つの事件に巻き込まれていく姿を描く。
小栗扮する鳥飼は、穏やかな顔つきとソフトな物言いが特徴で本性が読めないクールなキャラクター。これまで筧利夫や真矢みきが演じてきた管理官は、高圧的な態度で現場を軽視する傾向が強かったが、鳥飼は事件のさなかに設けられた捜査会議で一触即発の状態の本庁と所轄の間を取り持ち、双方の面子を立てた折衷案を提示することで最悪の事態を回避することに成功する。

劇中で鳥飼は、青島とたびたび行動をともにする。クランクインした1月に迎えた撮影初日も、織田と車中でふたりきりのシーンだったそうで「めちゃくちゃ緊張しました。かなり歴史のある作品なので。しかも織田さんとのシーンだったので、ありえないくらい緊張しました」と振り返る。それでも、「最初から現場の空気ができあがっているので、すんなり入っていけました。そして織田さんが新しく入ってくる僕らにすごく気を遣ってくれているので、助かっています」とコメントを寄せた。
亀山千広プロデューサーは、小栗の起用について「おなじみのメンバーでの安心感は必要ですが、“今”を持ちこめる、まさに“旬”な役者が入ることによって、レギュラー陣にもスタッフにも、映画を見ていただくお客さまにも、いい刺激になると思います」と説明。劇場版誕生から12年が経過し、初めて青島より年下の官僚を登場させたいと思ったといい「新しいエリート官僚をスタイリッシュに描くには、小栗君でなくてはいけないと思いました。立ち姿の美しさは思わず傷つけたくなるような感じを抱きました(笑)。全く新しい『ニュータイプ』のキャラクターを楽しんでいただきたい」と自信のほどをうかがわせた。
「踊る大捜査線 THE MOVIE 3」は東宝配給で、7月3日から全国で公開。
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