ジョージ・チャキリスが振り返る「ウエスト・サイド物語」の思い出
2010年2月5日 16:57

[映画.com ニュース] ミュージカル映画の名作「ウエスト・サイド物語」のベルナルド役で知られるジョージ・チャキリスが、2月6日より全国25カ所のTOHOシネマズで開催される「午前十時の映画祭」の特別親善大使として来日。同映画祭で上映される50作品のひとつに選ばれた「ウエスト・サイド物語」の思い出を語ってくれた。
「『ウエスト・サイド物語』は初めて大役をもらった映画で、私にとっては、人生のドアを開いてくれた作品。もちろん他の映画にも出ているけど、自分にとってはジョージ・チャキリス=『ウエスト・サイド物語』という風に覚えてもらえるのは、とてもうれしいことなんだ」
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を下敷きに、ニューヨーク・マンハッタンのスラム街で展開する白人系のジェット団とプエルトリコ系のシャーク団の対立と、その中で芽生えたラブストーリーの顛末をダイナミックなダンスとともに描いた同作。チャキリスは、主人公マリア(ナタリー・ウッド)の兄で、シャーク団のリーダーのベルナルドを熱演した。
「あの映画に出演したメンバーは、撮影後にバラバラに散らばったんだけど、カリフォルニア在住の仲間とは、チームは関係なく今でもファミリーのように付き合っているよ。みんな、この映画に賭けていたこともあって、本当に一生懸命だった。仲間との関係も緊密だったし、人生に一度あるかないかの経験だったんじゃないかな」
たくさんの思い出がある中で、最も印象深いのが同作の共同監督の1人で、「サウンド・オブ・ミュージック」の監督としても知られる巨匠ロバート・ワイズの一言だとか。
「彼は撮影後に、彼にとっての“子供”である我々を半年おきにランチに誘ってくれたんだよね。そこで、『僕もいろいろ映画を作ったけど、撮影後にこうやってメンバーを揃えて食事するなんていうことは、後にも先にもこの映画のメンバーだけだよ』って言ってくれたんだ。撮影方法もユニークで楽しかったし、最高の監督だったね」
1961年度のアカデミー賞で、作品賞、監督賞を含む10部門を受賞した同作。チャキリス自身も助演男優賞でノミネートされ、ジャッキー・グリーソン、ジョージ・C・スコット(「ハスラー」)、モンゴメリー・クリフト(「ニュールンベルグ裁判」)、ピーター・フォーク(「ポケット一杯の幸福」)という名優4人を抑えて、見事受賞した。
「本当にラッキーだったね(笑)。授賞式は、信じられないくらい興奮したんだけど、監督たちとみんなで受賞したから最高の夜になった。こうやって振り返ると、本当にすごい人たちと会ってきたんだなあって思うよ」
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