大ヒットミステリー「ミレニアム」がハリウッドでリメイクへ
2009年12月21日 16:08
[映画.com ニュース] 全世界40カ国以上で翻訳され、2100万部を売り上げたスウェーデンのベストセラー小説を映画化した09年のスウェーデン映画「ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女」(2010年1月16日日本公開)が、早くもハリウッドでリメイクされることになった。
米バラエティ誌によると、米ソニー・ピクチャーズが同小説の英語映画化権を獲得、「シンドラーのリスト」「アメリカン・ギャングスター」のスティーブン・ザイリアンを脚本家に起用したという。「ノーカントリー」でアカデミー作品賞を受賞した名プロデューサー、スコット・ルーディンが、スウェーデン版のプロデューサーであるソロン・スターモスとオーレ・ソンドベルイと共に製作にあたる。
「ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女」は、04年に心臓発作のため50歳で急逝したスウェーデンのジャーナリスト・作家スティーグ・ラーソンが執筆した「ミレニアム」シリーズ第1作の映画化。スウェーデンの孤島を舞台に、40年前の少女失踪事件を調査する雑誌編集者ミカエルと、彼を助けるヒロイン、背中にドラゴンのタトゥーを入れた天才ハッカーのリスベットが事件解明に挑むミステリーサスペンスで、ヨーロッパ全土で1億ドル(約90億円)の興行収入を上げる大ヒットを記録した。
なお、原作は3部作構成で、ほかに「ミレアニアム2/火と戯れる女」「ミレニアム3/眠れる女と狂卓の騎士」が刊行されているが、現時点ではソニーもまだシリーズ化は考えていないという。