仲代達矢「小林監督は映画作りの天才」
2009年12月7日 17:23

[映画.com ニュース] 仲代達矢の9年ぶりとなる主演作「春との旅」の完成会見が12月7日、東京・有楽町朝日ホールで行われた。仲代をはじめ共演の徳永えり、小林政広監督、紀伊宗之プロデューサーが出席した。
仲代の主演作は「白い犬とワルツを」までさかのぼり、「役者というのは良い作品に出会わないとどうにもならないもので、小林監督の作品に出られて本当に光栄だった」と称賛。その仲代に台本と出演依頼の手紙をおくって返事を待った小林監督は、「ダメ元でおくってみたら、仲代さんが気に入ってくださった。そこから映画化に向けて現実的になっていった」と振り返った。
同作は、足の不自由な元猟師の老人と孫娘が、最後の住み処を求めて疎遠になった親類縁者を訪ね歩きながら、お互いを見詰め合っていく姿を描いたロードムービー。仲代は、「小林さんが監督をすると聞いて『台本を超えられるかな?』とちょっと心配だったけれど、完成した作品を見て台本を超えたと思った。小林監督は映画作りの天才です」と笑顔で語った。
さらに、喜寿目前の仲代の勢いは衰え知らず。「私のような古い人間が映画界にもの申さねば。若い監督たちにもっと時間とお金を与えてあげてください。そうすれば、日本映画は世界に大きく羽ばたいていけます。老俳優のたわ言ですが」と日本映画界に苦言を呈し、喝采を浴びていた。
「春との旅」はティ・ジョイとアスミック・エースの共同配給で、2010年5月から全国で公開。
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