「007」シリーズがMGM売却で他スタジオに?
2009年11月26日 11:32

[映画.com ニュース] 約40億ドルの負債を抱え売却の可能性を認めている米スタジオのMGMが、タイム・ワーナー、ニューズ・コープ、ライオンズゲート、ソニーなど入札の可能性がある約20の団体に、MGMの財務資料の守秘義務に関する同意書を送付し始めた。今後、数週間以内に競売の入札受け付けを開始する前段階と見られる。
情報筋が11月24日に伝えたところによれば、MGMの資産には「007」シリーズの権利が含まれており、売却の行方次第で同シリーズの製作スタジオが変わることになる。
タイム・ワーナーは、先のケーブルテレビ網の分社化によって90億ドル以上を手にしている。「007」シリーズの製作にも魅力を感じていると思われ、(傘下のワーナー・ブラザースは、MGMとユナイテッド・アーティスツ以外が製作した唯一のジェームズ・ボンド映画「ネバーセイ・ネバーアゲイン」を手がけている)ことから入札の可能性が高い。
ライオンズゲート重役のマイケル・バーンズも先週、MGMの所有するシリーズ獲得への興味を示唆。また、複数の情報筋によれば、ニューズ・コープの前社長からプロデューサーに転身したピーター・チャーニンも、MGM買収を計画しているという。さらにルパート・マードックのニューズ・コープも入札に動く可能性があると見られているが、これらの代理人は同件に関してコメントを避けている。
MGMの資産は、4000タイトルを所有するライブラリー、ユナイテッド・アーティスツ(UA)、「007」「ピンクパンサー」シリーズの権利、共同出資しているギレルモ・デル・トロ監督の「ザ・ホビット(原題)」2部作の権利などを合わせ、およそ15億ドル相当と見られており、関係者は、入札額が25億ドルを超えることはないと予想している。
ただ、MGMは独自に経営を続けていく方向性や、戦略的パートナーシップによる存続の可能性も捨てていない。
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