宮崎あおい主演作で映画音楽初挑戦「ent」の正体明らかに
2009年11月18日 08:57
[映画.com ニュース] 宮崎あおい、高良健吾の主演で浅野いにおの人気漫画を映画化する「ソラニン」(2010年4月公開)。同作の音楽を担当するアーティスト「ent」の正体が、人気ロックバンド「ストレイテナー」のフロントマン、ホリエアツシであることが分かった。ホリエにとって映画音楽は今回が初挑戦で、映画ファンのみならず、音楽ファンからも注目を集めそうだ。
「ソラニン」は、2年目で会社を辞めてしまった元OLの芽衣子(宮崎)と、音楽の夢をあきらめきれずフリーターを続けている種田(高良)が、未来に不安を抱きながらも、寄り添いあって生きていく姿を描いた青春物語。劇中では表題曲「ソラニン」を、宮崎自身がギターを演奏し、初めてボーカルとしての姿を披露しているのも話題の一作だ。監督は、ORANGERANGEの「花」やYUIの「CHE.R.RY」などPVで活躍する三木孝浩が初メガホンをとっている。
ホリエ率いるストレイテナーは、今年2月に発売されたアルバム「Nexus」がオリコンウィークリーチャート5位を記録した注目のバンド。11月18日から横浜BLITZでスタートする「the HIATUS」との対バンツアー「BRAIN ECLIPSE TOUR」は、全7公演がソールドアウトという人気ぶりだ。ニューシングル「Man-like Creatures」も来年1月13日に発売されることも決定している。そんなストレイテナーとは別に、ホリエはこれまでも「ent」としてバンドとは一線を画するソロプロジェクトなども行ってきたが、今回の劇中音楽を手がけたことをきっかけに、正体を明らかにして活動することになった。
「ent」ことホリエが手がけた音楽の出来栄えを、三木監督は「たゆたう2人の物語にそっと寄り添う痛さと美しさを内包したガラス細工のような音楽」と絶賛。ホリエも映画について、「平凡な理想と青春、現実と社会の中で揺れ動く心の葛藤は、平凡だからこそのリアリティがあります。原作を読んだときには、もう一歩感情移入できなかった登場人物たちにも、生身のキャスト陣が見せる生きた表情と強いチームワークに、原作以上にストーリーの中へ引き込まれました。単純な答えや感動では言い表せない、深い作品です」とコメントを寄せている。