「2012」で描かれるノアの方舟の “植物版”をビル・ゲイツが建造
2009年11月10日 11:27

[映画.com ニュース] 2012年に訪れる人類滅亡の危機を描いたローランド・エメリッヒ監督の最新作「2012」。同作には人類が建造した、いわゆる「ノアの方舟」が登場し、人間や動物たちを乗せて、ヒマラヤ山脈をも飲み込む大津波の被害から逃れる様子に焦点を当てているが、現実世界でも植物版ノアの方舟といえるものが、あのビル・ゲイツの呼びかけにより作られたという。
同作では、太陽活動の活発化によって地球の核が熱せられ、2012年に大規模な地殻変動が誘発。大地震、大噴火、大津波が地球全土を襲う様子が、最新VFXを用いてリアルに描写される。そんな中、主人公の売れない作家ジャクソン(ジョン・キューザック)は、別れた妻と子どもたちを守るために各国首脳陣が秘密裏に建造していた巨大な船を目指すことになり、数々の危機を乗り越えながら、失われていた家族との絆を取り戻していく。古代マヤ文明の残した暦が、2012年12月21日以降が白紙になっていることから生まれた「2012年地球滅亡説」をモチーフにしたディザスタームービーだ。
この映画ほど大がかりではないとはいえ、現実世界でも、来るべき未来へ向けて植物保存のための「方舟」計画が遂行されている。米マイクロソフト社ビル・ゲイツ会長の呼びかけに端を発したもので、ロックフェラー大学学長でノーベル化学賞受賞者ポール・ナース博士や著名投資家のウォーレン・バフェット、ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長、CNN創業者のテッド・ターナー、人気司会者オプラ・ウィンフリーなど各界の著名人が集まり、「人類がこれまで手にしてきたあらゆる農業遺産を保護すること」を目的として07年から計画を開始。ノルウェー政府の協力のもと、同国のスピッツベルゲン島に「あらゆる危機に耐えうるように設計された終末の日に備える北極種子貯蔵庫」が建設され、08年2月26日から稼動している。その建造資金の多くをビル・アンド・メリンダ・ゲイツ基金が提供しているという。北極点から1100キロメートルの氷に閉ざされた地下130メートルに作られたこの貯蔵庫は、鋼鉄で補強された厚さ1メートルのコンクリート製の壁で覆われ、核攻撃にも耐えうるそうだ。
映画はあくまでフィクションだが、この貯蔵庫の存在のほか、NASA管理下のチームが2012年に太陽の異常活発による極大太陽フレアの発生を予測しているというから、あながち絵空事ではないのも。
「2012」は、11月21日より全国公開される。
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