「天使と悪魔」翻訳者が映画版絶賛!気になる原作第3弾は?
2009年11月6日 16:48
[映画.com ニュース] トム・ハンクス主演の人気シリーズ第2弾「天使と悪魔」のDVD&ブルーレイが発売された。原作は言わずと知れたダン・ブラウンの世界的ベストセラー。多くの読者を抱えているがゆえに、映画版への意見や感想はさまざまだが、原作小説の翻訳および映画版の字幕翻訳監修を手がけた翻訳家の越前敏弥氏が、日本で最も原作を熟知する立場から、映画版の感想や原作の翻訳上の苦労を語った。
「天使と悪魔」は、秘密結社イルミナティが、新エネルギー「反物質」を用いて因縁あるバチカンを消滅させようと陰謀をめぐらせるサスペンスミステリー。歴史的背景や科学知識について翻訳上の苦労は想像に難くないが、「ほかの小説の10倍ほど調べる必要があります。反物質とかよく分かっていないで訳していますが(笑)、要はドラマの起爆剤なので科学的知識はそれほど要らなかったですね」と語る。「すべてが事実じゃないことは分かりながらも、とにかくストーリーが面白いので、訳そう、調べようという気になります」
現在は、9月15日にアメリカで発売されたシリーズ第3弾「ロスト・シンボル(原題)」の翻訳作業中。「僕は勝手に(主人公のロバート・)ラングドン教授のことをジョージ・クルーニーと想定して訳していましたが、映画を見てトム・ハンクスのイメージになっているため、初期のころのニュアンスを取り戻さないといけなかった」と、映画版が誕生したゆえの悩みを告白した。日本語版の発売は2010年2月中旬を予定しているそうだが、「ブラウン氏は毎日撮影現場に遊びに行っていたようで、その時間があるなら早く書いてほしかった(笑)」と困惑気味。オリジナルの原作本が手元に届いたのは、本国発売日の前日だったとか。
原作を誰よりも熟知する越前氏だが、映画版は「大成功だったと思います」と太鼓判。「小説と映画は全然違うという前提で言うと、『天使と悪魔』はタイムリミットサスペンスですから、そこを損なわずにどれだけ情報を捨てるかがポイント。その意味で『ダ・ヴィンチ・コード』は原作を深追いしましたが、『天使と悪魔』はバッサリ切っていますし、小学6年生の息子も楽しんでいたので大成功と言えるのではないでしょうか」
「天使と悪魔」DVD&ブルーレイは現在発売中。なお、同作の公式サイトではクイズに答えると、ラングドンのトレードマークでもあるミッキー・マウスの腕時計ほか、豪華プレゼントがあたるキャンペーンも実施中。
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