渡辺謙「沈まぬ太陽」初日で号泣、そして追悼
2009年10月24日 15:07

[映画.com ニュース] 山崎豊子の人気小説を壮大なスケールで映画化した「沈まぬ太陽」が10月24日、全国403スクリーンで公開。メイン館となる東京・日比谷のTOHOシネマズ スカラ座では、主演の渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二、若松節朗監督が舞台挨拶に立った。
渡辺は、新作映画の撮影で完成した本編をスクリーンで見ていなかったため、第1回上映を客席で鑑賞してからの登壇。目を充血させながら頭を深々と下げ、「3時間22分の上映がどんなものか、皆さんと同じ空気の中で体感しようと思いました」と挨拶すると目頭を押さえた。そして、「自分の映画に感動して泣いているわけではないんです。ここまでくるのにどれだけ大変だったかをちょっとだけご理解いただきたい」と話し、号泣。さらに、「この作品を映画化しようとした何人もの映画人の熱い気持ちを忘れることのないように演じた。それ以上に、事故で亡くなった方々とご遺族の気持ちを絶対に忘れてはならないのです」と万感の思いを込めて訴えると、客席からは大きな拍手が沸き起こった。
渡辺扮する恩地元の終生のライバル・行天四郎で新境地を開いた三浦は、「色々とひどいことをして申し訳ありませんでした。他のキャストの皆さんは清く正しく美しく……羨ましいなあ。でも、屈折した役はなかなか楽しかった」と述懐。渡辺の妻を演じた鈴木は、「謙さんが上映後、監督と男同士で抱き合っている姿を見て、参加できたことに感激もひとしお」とニッコリ。三浦の愛人役に挑んだ松雪は、「謙さんの震える思いが伝わってきた」と目を潤ませていた。
この日は、10分間のインターミッション(休憩)で流れる楽曲を担当した英在住のバイオリン奏者・ダイアナ湯川が登場。ストーリーの軸となる1985年の日航ジャンボ機墜落事故で実父を失ったダイアナは、同作の映画化を知って製作総指揮の角川映画・角川歴彦会長に参加を訴える手紙を書いたという。渡辺らが見守るなか「祈り[永遠の記憶]」を演奏し、520人の被害者を偲んだ。
配給の東宝によれば、根強い原作ファンの50~60代のシニア層を中心に、30~40代の女性グループなど幅広い客層を全国で動員。平日やレディースデイの稼動も期待され、300万人動員も視野に入れた順調な出足を切ったといえる。
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