フォ・ジェンチイ監督の人柄にチェン・ボーリンらも惚れ惚れ

2009年10月18日 18:33


穏やかな“父親”の下で、若者たちは伸び伸び成長
穏やかな“父親”の下で、若者たちは伸び伸び成長

[映画.com ニュース] 「山の郵便配達」「故郷の香り」などで知られる中国の名匠フォ・ジェンチイ監督の最新作で、第22回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されている「台北に舞う雪」の会見が10月18日、会場の東京・六本木ヒルズで開かれた。ジェンチイ監督をはじめ、主演を務めた台湾の人気俳優チェン・ボーリン、中国の新進女優で、その容姿から“リトル・チャン・ツィイー(小章子怡)”の異名を取るトン・ヤオらが出席した。

台湾で活動する大陸出身の新人女性歌手が、新曲発表前に声を失い、世間から姿を隠すためにやってきた田舎町で孤独な青年と出会い、すれ違いながらも惹かれあっていく姿を描く。中国、日本、香港、台湾の4カ国による合作で、日本人の脚本(田中親世)を中国の監督、台湾の俳優主演で映画化するアジア各国の才能が集結したプロジェクト。ジェンチイ監督は、「日本の脚本をもらい、台北が舞台の物語だったのでたまたまこうなったが、大事なのはその脚本に私が心動かされたこと。台湾の人たちとの仕事も、同じ華人ということもあり、言葉にも問題はなく映画作りができた」と、国境を越えたコラボレーションに満足気な様子だ。

ボーリンは、そんな監督を「これまで仕事をした監督の中で一番優しい。一度として声を荒げることがなかった」と最敬礼。ヤオも「とても童心のある人」と語るなど、キャストから賞賛の声が続出。これに対してジェンチイ監督は、「役者は繊細なものだと思うので、監督があまりどなりすぎては演技に影響を与えてしまうだろうからね」と持論を展開した。そして、「それに、ここにいる4人はみんなかわいいから、父親のような気持ちで見ていたんだ」と、作風同様の穏やかな人柄をにじませた。

会見には他に、共演者で台湾の若手俳優トニー・ヤンモー・ズーイーが出席。

台北に舞う雪」は10年正月第2弾、シネスイッチ銀座ほかにて公開。

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