時代劇初挑戦の北川景子「花のあと」で一途な女剣士を熱演
2009年10月8日 17:52

[映画.com ニュース] 藤沢周平の短編小説を映画化した「花のあと」の完成会見が10月8日、東京・日比谷の帝国ホテルで行われ、主演の北川景子、甲本雅裕、宮尾俊太郎、市川亀治郎、柄本明、國村隼、中西健二監督が出席した。
「たそがれ清兵衛」「蝉しぐれ」「武士の一分」など、数々の時代劇作品の原作者として知られる藤沢が、故郷の山形県荘内地方を舞台に執筆。江戸時代の東北を舞台に、ある小藩の組頭の一人娘が、密かに恋心を寄せていた下級武士・孫四郎が卑劣なワナに落ちて自ら命を絶ったという知らせを聞き、敵討ちを果たすために剣を取る姿を描く。
本格的な時代劇初挑戦となった北川は、「ファンの多い作品に出ることはプレッシャーでしたが、役者なら誰もがあこがれる藤沢さんの作品なので、選ばれたことを自信と誇りにして撮影に臨みました」とニッコリ。一部メディアで北川との交際がささやかれたバレエダンサーの宮尾は、「映画初出演で藤沢先生の作品に参加できて光栄。北川さんには慣れない現場で気軽に接していただいたので心強かったです」と話すにとどめた。
北川は、撮影でつらかったことについて「所作の先生がとても厳しくて、『同じことを3回言わせるな!』と怒られて泣いてしまったこともありました」と告白。「殺陣の稽古は体が動けるようになるにつれ楽しくなりましたが、撮影が終わって稽古をやめたら太りだした気がするので、食欲の秋には気をつけたいです」と振り返った。

そんな北川の父親役を演じた國村は「凛とした中に色気や華やかさを持ち合わせている女優」と称賛。柄本にいたっては、「完成した映画も見ていないしそんなに出てもいないので、何でここにいるんだろうという感じです。北川さんにも今日初めて会いました」とおどけ、会場の笑いを誘っていた。
「花のあと」は東映配給で、2010年3月13日から全国で公開。
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