台湾映画に主演、現地で大ブレイクの田中千絵が凱旋会見で喜び爆発
2009年9月30日 11:27
[映画.com ニュース] 台湾映画「海角七号/君想う、国境の南」のヒロイン役でブレイクした田中千絵が凱旋帰国し、9月29日、ファン・イーチェン、中孝介、ウェイ・ダーション監督とともに東京・浜松町の文化放送ホールで会見に臨んだ。
台湾映画としては歴代1位、外国映画を含めても「タイタニック」に次ぐ歴代2位の興収を記録。60年前に日本人教師が台湾人女性を思ってしたためた7通のラブレターが、過去と現代の台湾の人々をつないでいく姿を描く。
メイクアップアーティストのトニータナカを父に持つ田中は、台湾の人気歌手ジェイ・チョウの大ヒット曲「七里香」のミュージックビデオに出演したのをきっかけに、06年に単身渡台。初主演の本作が大ヒットを記録したことで一躍、台湾の人気女優となった。田中は、「日本でこの映画が公開されるのを待ち望んでいた。『海角七号』は夢をあきらめてはいけないんだと気づかせてくれる映画で、私自身もこの映画に出合ってようやくスタートラインに立てた」と大役に抜擢された喜びをかみしめた。
中、イーチェンという日・台の人気歌手が共演を果たしているのも見どころのひとつ。ともに映画初出演の2人は、「歌手である自分が映画に出演できるなんて夢にも思わなかったが、これを機に俳優として活動するチャンスが増え、とてもありがたいことだと思う」(ファン)、「台湾での勢いは本当にすごい。渋谷を歩いていたとき、日本人には気づかれないのに、たまたま歩いていた台湾人観光客に気づかれた」(中)と語った。
「海角七号/君想う、国境の南」は、2010年新春公開。