「パイレーツ4」の副題決定。ファンタジー小説「幻影の航海」の翻案に!
2009年9月14日 12:00
[映画.com ニュース] ウォルト・ディズニー・スタジオが9月11日、現在米アナハイムで開催中のファンイベント「D23エキスポ」にて、2011年夏に公開される「パイレーツ」シリーズ第4弾のタイトルを、「パイレーツ・オブ・カリビアン/オン・ストレンジャー・タイズ(Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides)」と発表。題字のアートワークも公開した。
ジェリー・ブラッカイマー製作、ロブ・マーシャル監督の同作には、「伝説の海賊」ジャック・スパロウ役のジョニー・デップ、へクター・バルボッサ役のジェフリー・ラッシュが再演し、海賊船ブラックパール号で出航する予定だ。
ディズニーの発表によると、今回のストーリーはオリジナルではなく、SF作家ティム・パワーズが87年に発表した、世界幻想文学大賞にノミネートされたホラー・ファンタジー小説の名作「On Stranger Tides」をベースに翻案し、そのプロットを盛り込んだ内容になるという。
その日本語版は「幻影の航海」(ハヤカワFT文庫、現在絶版)で、物語は「パイレーツ」シリーズにピッタリの、18世紀のカリブ海を舞台にした内容だ。資産家の跡継ぎだった父親の遺産を叔父に横取りされた操り人形師の青年ジョン・シャンダニャックは、その叔父を捜しにジャマイカへ向けて旅立つ。その船旅の途中、海賊に襲撃された彼は、海賊の首領フィリップ・デイビスにより強引に仲間入りさせられて海賊ジャック・シャンディと名を改めて海賊の一味となり、海賊たちとともにフロリダにある「不老不死の泉」を目指す。
冒険アクション的要素も強く、ゾンビやブードゥー教の黒魔術師のほか、海賊の“黒ヒゲ”(「黒ひげ危機一髪」のモデル)、チャールズ・ベイン、ウッズ・ロジャーズといった歴史上実在した人物も入り乱れて戦いを繰り広げている。このジャック・シャンディをジャック・スパロウに置き換えるという説が有力だ。