間もなく映画公開の「カムイ外伝」、77歳の白土三平が9年ぶり新エピソード発表
2009年8月26日 12:00
[映画.com ニュース] 白土三平の傑作コミック「カムイ伝」の番外編を、松山ケンイチ主演、崔洋一監督で映画化した「カムイ外伝」が9月19日に公開されるのにあわせ、原作者の白土が9年ぶりに新エピソードを発表することが分かった。
1964年に雑誌「ガロ」にて連載がスタートし、以降「週刊少年サンデー」「ビッグコミック」と40年以上に渡って描かれてきた「カムイ伝」は、当初より3部作構成として発表されていたが、「ビッグコミック」00年4月10日号で「カムイ伝 第二部」が終了して以降、第3部構想中のため連載は休止されている。映画の原作となった番外編「カムイ外伝」は、「カムイ伝」発表の翌年、65年に誕生したもので、「カムイ伝 第一部」の主人公カムイにスポットを当て、抜け忍として逃亡を続けるカムイの内面が強く描かれる作品になっている。
今回の新エピソードは、「ビッグコミック」10月10日号(9月25日発売)から3号連続で連載されるという。今年77歳、マンガを描き始めて52年目となる白土の、未だに衰えない製作意欲がうかがえる。
また、映画の原作となった「カムイ外伝」のエピソード「スガルの島」を1冊にまとめた単行本「カムイ外伝 スガルの島」も、8月28日に発売されることが決定している。