塚本晋也監督「TETSUO」、日本映画唯一のベネチア映画祭コンペ入り
2009年7月30日 12:00

[映画.com ニュース] 先日、米サンディエゴのコミコン2009で製作発表が行われた塚本晋也監督の最新作「TETSUO THE BULLET MAN」(10年公開)が、9月2日から開催される第66回ベネチア国際映画祭で、日本映画で唯一、コンペティション部門に出品されることが決定した。塚本監督と主演のエリック・ボジック、桃生亜希子が現地入りする予定だという。
塚本監督とベネチア映画祭は縁が深く、02年「六月の蛇」でコントロ・コレンテ部門審査員特別賞を受賞。98年「BULLET BALLET バレット・バレエ」、00年「双生児」、04年「ヴィタール」が特別招待作品として上映されているほか、97年、05年には審査員としても参加しているが、コンペティション部門への出品は今回が初めて。日本映画では過去に黒澤明監督の「羅生門」(50)、稲垣浩監督の「無法松の一生」(58)、北野武監督の「HANA-BI」(97)の3作が最高賞となる金獅子賞を受賞している。
塚本監督は、「伝統のベネチア映画祭コンペ入り。信じられません」と喜びを隠さない。「ベネチア映画祭にはずいぶん作品と共に呼んでいただき、審査員もやらせていただいた。でもコンペ部門にはまだ入ったことはない。いつかそんな日がくればいいとは思っていたが、まさか『TETSUO THE BULLET MAN』でその願いが叶うとは夢にも思っていなかった」
「TETSUO THE BULLET MAN」は、塚本監督の代表作「鉄男」(89)を新たに蘇らせる新作で、海外展開を視野に入れ全編英語で撮影されている。すでに撮影は終了しており、ベネチア映画祭がワールドプレミアとなる。
関連ニュース



スパイク・リー監督からの“詰問”に動揺 緊迫のやりとりを公開「今の若い世代がクロサワ映画を一度も観たことがない?誰の責任だ?」【ハリウッドコラムvol.367】
2025年9月6日 11:00

スパイク・リー監督、黒澤明作品との出合い&デンゼル・ワシントンとの信頼関係を明かす【「天国と地獄 Highest 2 Lowest」インタビュー】
2025年9月5日 09:00


映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント