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デビッド・ボウイの息子が映画監督デビュー!

2009年6月15日 12:00

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左がダンカン・ジョーンズ監督
左がダンカン・ジョーンズ監督
Photo:ロイター/アフロ

[映画.com ニュース] 歌手デビッド・ボウイが69年に発表したセカンドアルバム「スペイス・オディティ」の表題曲「スペイス・オディティ」は、アポロ11号の月面着陸に世が浮かれていた頃、架空の宇宙飛行士が月面着陸とともに己の無力さを実感し、宇宙の果てへと漂流するという内容の歌だった。

その40年後の6月12日、米ソニー・クラシックス配給でニューヨークとロサンゼルス限定ながら、「サイレント・ランニング」や「エイリアン」の流れを汲む、製作費500万ドル(約4.9億円)のSFスリラー「ムーン」が公開された。

監督は38歳の新鋭ダンカン・ジョーンズ。生まれた時の本名をダンカン・ゾーイ・ヘイウッド・ジョーンズといい、デビッド・ボウイの息子である。ボウイの元妻アンジェラが母親だ。ロンドンの映画学校を卒業後、英国でCMディレクターとしてキャリアを積んできた。

ジョーンズ監督の新作「ムーン」は、エネルギー利用するために月のヘリウム鉱山から地球へ鉱石を運ぶ3年間の任務を終えた、サム・ロックウェル(「ギャラクシー・クエスト」「銀河ヒッチハイク・ガイド」)演じる宇宙飛行士の話で、彼が自分のクローンに出会うという“クローンもの”。そのストーリーはロックウェルのためにアテ書きされたもので、CM製作に忙しい合間を縫って、3年間かけて完成されたそうだ。撮影は33日間にわたって行われたが、450シーンもある特殊効果はロックウェルがクローン役も含めて2度演じるなどして対処したという。そして今年1月の米サンダンス映画祭でプレミア上映されて、高い評価を受けた。

ジョーンズ監督が次に予定している新作「ミュート(Mute)」は、「ムーン」の撮影地で、70年代に父が発表した「ヒーローズ」を録音した、ベルリンが舞台のスリラーになるようだ。

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