宮崎あおいがボーカルとしてライブハウスに登場!人気漫画の映画化「ソラニン」
2009年6月9日 12:00
[映画.com ニュース] 5月25日、新宿の某ライブハウスで行われた映画「ソラニン」の撮影がマスコミに公開された。累計50万部、今を生きる若者たちの等身大の姿を描き、伊坂幸太郎、アジアンカンフージェネレーションらがファンを公言する浅野いにおの同名マンガを原作に、製作が進められている同作は、いまや国民的女優となった宮崎あおいが、ギターとボーカルに初チャレンジすることでも注目を集めている。
OL2年目で会社を辞めたヒロインの芽衣子(宮崎)と、音楽の夢をあきらめきれないフリーターの種田(高良健吾)が、お互いを支え合いながら、想いをつないで作り上げる楽曲が「ソラニン」。この日は、芽衣子が種田の意思を継ぎ、その「ソラニン」を歌い上げるクライマックスシーンの撮影。観客役のエキストラを入れての撮影が始まると、宮崎と桐谷健太(ドラム)、サンボマスターの近藤洋一(ベース)はまるまる1曲を演奏し、客席から湧き上がった大きな拍手は、3人の演奏そのものに素直に反応したものだった。
「ライブシーンで全撮影終了できたということが、私にとってはとても大きかった」と宮崎は語る。「1曲ごとに最初から最後まで演奏させてもらって、スタッフもエキストラも大変なのに、最後までお付き合いしてくれて、満足して終わることができた。きっとカッコいいシーンになってと思うので、楽しみにしていてほしい」と自信を見せる。
ORANGE RANGEやYUIのPVで活躍し、今作で監督デビューを果たす三木孝浩は、宮崎のボーカルを「何の影響も受けていない、彼女独自のもの。芽衣子の持つ強さとはかなさ、そしてひたむきさを感じさせる」と絶賛。
2010年と公開はまだ先の「ソラニン」だが、この日のライブがどうフィルムに焼き付いているのか楽しみだ。