婚活ブームが映画界にも?婚活中の人は必見のコメディ映画が公開
2009年4月24日 12:00

[映画.com ニュース] 中居正広主演のフジテレビ系月9ドラマ「婚カツ!」、NHK金曜ドラマ「コンカツ・リカツ」と“結婚活動=婚活”をテーマとしたドラマが今クールだけでも2本放送されているが、そんな婚活ブームの中、4月25日より東京・渋谷シネマライズで公開される映画「ウェディング・ベルを鳴らせ!」も、ある種の婚活を描いた作品として見逃せない。
本作の主人公は、セルビアののどかな田舎で、イタズラ好きなお茶目な祖父と2人で暮らしている少年ツァーネ。ある日ツァーネの祖父は、老い先短い自分が死んだ後のことを考え、都会でお嫁さんを探してくるようツァーネを諭し、彼は早速都会へ。そこで出会った美少女ヤスナに一目惚れしたツァーネは、あの手この手で積極的なアプローチを試みるが、実は彼女は街の悪徳マフィアにも狙われていた。ツァーネはヤスナのハートを射止めるために、マフィアとも戦う羽目に。一方その頃、ツァーネの帰りを待つ祖父も、村で唯一の美熟女ボサに再婚を迫られる……。
婚活ブームの火付け役とも言われる、「『婚活』時代」の著者・白河桃子は、本作について「ツァーネの婚活は戦略も何もなく、一目惚れした女性を押して押して押しまくるだけ。最初は都会の美少女にまったく相手にされない。しかし、彼女が危機に陥ったら、マフィアとの対決も辞さない。一目惚れした1人の女性のために、何事にも臆さずドンキホーテのように突撃していく姿に、美少女の心も徐々に傾いていく。ぜひ日本の男子も、ツァーネのように突進して、高らかにウェディングベルを鳴らして欲しい。そしてアラフォー女性は熟女ボサの『婚活力』にぜひご注目を!」と語っている。
監督は、「パパは、出張中!」「アンダーグラウンド」で知られる、ボスニア・ヘルツェゴビナ(旧ユーゴスラビア)出身のエミール・クストリッツァ。映画は誰もが笑って楽しめるスラップスティック・コメディに仕上がっており、設定はやや非現実的だが、見た目こそおとなしい草食系なツァーネ少年の意外なほどの行動力や、登場人物たちのポジティブな精神は、婚活中の人々を勇気づけてくれるかも。
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