尾上菊之助、宍戸・松方に負けじと生アクション。「THE CODE」プレミア
2009年4月22日 12:00
[映画.com ニュース] 歌舞伎界のプリンス、尾上菊之助が初の現代アクション劇に挑んだ「THE CODE/暗号」のプレミア試写会が、4月21日、東京・恵比寿ザ・ガーデンホールで行われ、主演の尾上ほか、共演の稲森いずみ、宍戸錠、松方弘樹、林海象監督が舞台挨拶を行った。
本作は、林監督が手がけてきた「探偵事務所5」シリーズの劇場版最新作で、尾上扮する暗号解読の天才探偵507が、謎の暗号を解き明かすために渡った上海で事件に巻き込まれる姿を描く。
舞台挨拶が始まると、宍戸と松方がそれぞれ舞台の両袖から登場し、劇中での決闘シーンを再現。日活アクション映画を支えてきた宍戸と、東映のスター俳優、松方という豪華な顔合わせもさることながら、銃声とともに血糊が飛び出す本格的な演出に、観客も驚きの声を上げた。これに触発された主演の尾上は、アドリブで勢いよくトンボを切って登場。歌舞伎の舞台さながらに喝采を浴びた。
そんな尾上について、宍戸は「こんなかわいい顔してすごいことされちゃうから、出る幕ないよね」と称え、映画についても「モックンの『おくりびと』のように人の心を描いたものも好きだけど、やっぱり活劇大娯楽が大好き」と絶賛し、往年の日活アクション俳優も本作の出来栄えに太鼓判を押した。対する松方は、宍戸より実年齢は9歳下だが、劇中では大先輩という役どころ。「監督には違和感ないといわれましたが……あるんですよ(笑)。だから白髪にしたりして90歳以上の役を演じました」と語って笑いを誘った。
尾上は、アクションにも挑んだ上海ロケを振り返って、「上海の現地スタッフとは、アクションを通じて言葉を超えた文化交流ができたと思う」と語り、「ひとつの暗号をもとに描き出される人間の愛憎や欲望、絆を見てほしい」と作品をPRした。
「THE CODE/暗号」は5月9日公開。