“超ハンサム”な谷原章介が語る。「いかに等身大の自分を受け入れるか」
2009年3月13日 12:00
[映画.com ニュース] 人気放送作家、鈴木おさむが手がけたオリジナル脚本を映画化した「ハンサム★スーツ」のDVDが3月13日に発売される。本作は、着るだけでハンサムになれるという“ハンサム・スーツ”を手にしたブサイク男の琢郎(塚地武雅)が、恋に奔走する姿を描いたコメディ。琢郎が変身した超ハンサムなファッションモデル、杏仁役を演じた谷原章介に話を聞いた。
ルックスは正反対だが、実は同一人物。そんなユニークな設定のもと、谷原はこれまで以上に弾けたテンションで、ハンサムに変身したブサイク男を喜々として演じているが、それは単に勢いに任せた演技ではないという。「コメディであればあるほど、それって本当に面白いのかっていう部分でシビアになりますね。例えば、笑いの間(ま)だったり。勢いがある役柄ですが、むしろドライかつ客観的に自分の芝居を見ていました。コメディ演技という点では自分にとって一つの集大成だと思うし、達成感も大きかったです」
お気に入りのシーンは、塚地演じるブサイク男、琢郎がある出来事をきっかけに自分を見つめ直す場面だ。「塚地さんが鏡の中の自分に向かって『お前ブサイクやなー、でもそれでいいんやでー』って。あそこのシーンがすごく好きですね。人間、いかに自分を等身大で受け入れるか。すべてはそこだと思うんです」
本作公開時にはこっそり上映館に足を運んだという谷原は、「お客さんの反応がとても良くてうれしかったですね」と笑顔のコメント。これからDVDで作品を見るファンに対しては、「ある意味、破天荒な作品なんですけど、ムチャクチャ笑えて、胸があったかくなる作品。これを見ればきっと一歩前に踏み出すエネルギーがもらえるはず。大切な人と一緒に見て、ハッピーになってほしいです」とメッセージを送った。
なお、本作から生まれた新作スペシャルドラマ「ハンサム★スーツ THE TV(仮題)」が、3月31日に関西テレビ、フジテレビ系列にて全国放送されることも決定している。