米バニティ・フェア誌最新号コメディ特集に、コメディアン大集結
2009年3月4日 12:00
[映画.com ニュース] 米バニティ・フェア誌が最新号で、「コメディの新しい伝説」と題したコメディ特集を組んでいる。米英のコメディアンが被写体となったポートレートが特集のウリだが、どの写真もパロディ精神旺盛なものばかりで、映画ファンの大きな話題を呼んでいる。
「寝取られ男のラブ♂バカンス」のラッセル・ブランドが逆毛を立てたいつもの髪型でチャールズ・チャップリンに扮すれば、同作の共演者ジェイソン・シーゲルも違う写真でバスター・キートンに。また、「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」のセス・ローゲンは左右の眉毛がつながっている女性、「フリーダ」の女流画家フリーダ・カーロに扮している。
極めつけは、セス・ローゲン、ポール・ラッド、ジョナ・ヒル、ジェイソン・シーゲルというジャド・アパトウ監督組の4人による1枚だ。それは、同誌06年3月号ハリウッド特集で表紙を飾った、全裸ヌードのキーラ・ナイトレイ、スカーレット・ヨハンソン、スーツ姿で寄り添うトム・フォードのポーズを再現したもの。今回はラッドがフォードに扮し、ローゲン、ヒル、シーゲルの3人がしどけない表情で女優を気取り、それぞれに肌色の襦袢(じゅばん)を着て全裸ヌードをカモフラージュ。スーツ姿で開いたシャツから胸毛を見せたラッドは、ローゲンの耳元に吐息を吹きかけている。写真家はオリジナルと同様にアニー・リーボビッツだから本格的だ。
ハリウッドに強力なコネクションがあるバニティ・フェア誌だからこそ実現した企画だが、このエンターテインメント精神は日本の雑誌も見習いたいところだ。