「T4」撮影現場でブチ切れたクリスチャン・ベールの音声がネットで大ヒット
2009年2月6日 12:00
[映画.com ニュース] 昨年7月、「ターミネーター4」(マックG監督/6月13日日本公開)の撮影現場でスタッフに対してブチ切れたジョン・コナー役クリスチャン・ベールの約4分に及ぶ激しい罵声を録音した音声テープがネット上に流出し、大きな話題となっている。
テープは2月2日、米ゴシップサイトTMZ.comが公開したもの。それによれば、ベールが本番を撮影中に同作の撮影監督シェーン・ハールバットがうっかり視界に入ってしまったようで、激怒したベールが「何やってんだ、このクソ野郎! セットから出ていけ!」と怒鳴るところから始まる。
その後も「少しは頭を使え」「お前はプロじゃないのか」「オレがお前の機材をいきなり壊したりするか? じゃあなぜお前はオレの目の前をのんきに横切ったりする?」「何も分かってないな?」と、周囲がなだめるのも聞かずに罵り続け、最後に「お前とはもう二度と仕事しない」と言ったところでテープは終わっている。4分間で放送禁止用語の“Fxxk”を約40回連呼するというキレっぷりに、各ニュースサイトはベールがかつて主演した映画「アメリカン・サイコ」を引き合いに出してベール批判を繰り広げた。
しかし、これに対して「T4」のプロデューサーが、「クリスチャンは役に入り込むタイプで、しかもあれは非常に真剣なシーンだったので、それを遮られたことにより瞬間的に爆発したもの。いつもあんな状態だったわけではない」とベールを擁護。さらに、ウーピー・ゴールドバーグや「レスラー」のダーレン・アロノフスキー監督ら著名人も、「撮影が長時間に及んだ場合や、緊張感のあるシーンの撮影中にジャマが入れば怒るのも無理はない」と彼を弁護するコメントを発表している。
この音声はまた思わぬ副産物も生み出している。カリフォルニア州のDJ RevoLucianがベールの音声を基に作ったダンスリミックス「Bale Out」が、YouTubeで4日間に140万回以上再生される大ヒットとなったほか、ベールの捨て台詞をプリントしたパロディTシャツや、罵倒フレーズを繰り返し再生できるサウンドボードなどが早速売り出された。
なお、もともとこのテープはベールが映画を降板するようなことになった場合に保険会社に提出する資料として録音されたもののようだが、その後この撮影監督がクビになることもなく、撮影は無事に終了している。
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