東京芸大が映画配給!学生たちが出資募ってベストセラーの映画化実現
2009年2月5日 12:00
[映画.com ニュース] 「フィッシュストーリー」(3月公開)、「重力ピエロ」(5月23日公開)と原作の映画化が続く人気作家・伊坂幸太郎のベストセラー小説「ラッシュライフ」を、東京芸術大学大学院の映像研究科が映画化、6月に東京・新宿バルト9で一般公開されることが決定した。
これは、同科の学生たちが企画し、作家と直接交渉して映像化の許可を得て出資企業を募り、製作、配給まで手がけるもの。プロジェクトに賛同した堺雅人、寺島しのぶ、板尾創路、柄本佑ら豪華俳優陣が出演を快諾した。
「ラッシュライフ」は4つのエピソードが並走する群像劇で、同科の学生4人が監督した長編映画。部屋を物色中に住人らしき男と鉢合わせになる泥棒の黒澤(堺)、父が自殺し神に救いを求める河原崎(柄本)、不倫相手と再婚するため犯罪を企てるカウンセラーの京子(寺島)、仕事も家庭も失い茫然自失の豊田(板尾)の4人の人生の思いがけぬ交錯を描く。