ファレリー兄弟映画のどぎついギャグは、テスト試写の結果で適宜修正!?
2008年11月27日 12:00

[映画.com ニュース] 先週末、東京・浅草と上野で開催された第1回したまちコメディ映画祭に、「メリーに首ったけ」で知られる映画監督のファレリー兄弟の弟ボビー・ファレリーが初来日(兄ピーターはインフルエンザのため来日中止)、新作「ライラにお手あげ」がプレミア上映された。彼らの毒々しいどぎついギャグは、一般観客によるテスト試写の結果によって、適宜修正されていることを明かした。
「ライラにお手あげ」は、72年のエレイン・メイ監督作「ふたり自身」(脚本ニール・サイモン)のリメイク。40代の独身男エディ(「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」のベン・スティラー)が、運命の女性ライラ(「幸せになるための27のドレス」のマリン・アッカーマン)と出会って結婚。メキシコへハネムーンに出かけた2人だったが、エディは野獣のようなライラの性欲にグロッキー状態になり、偶然に惹かれ合ったアマンダ(「イーグル・アイ」のミシェル・モナハン)に恋心を抱くというラブコメディだ。なお、 映画は劇場公開されず、来春DVDで発売予定。
「僕らのギャグにリミットはないよ」と豪語したボビー・ファレリー。時として障害者をも笑いのタネにし、「メリーに首ったけ」ではキャメロン・ディアスの髪を精液で固めて立てたファレリー兄弟監督らしい品のないギャグは今回もてんこ盛り。例えば、コカインのやり過ぎで鼻の内壁がなくなったライラは、飲み物を飲むとたちまち鼻からドバッと放出するという具合。
ところがボビーによると、ギャグの節度を保つため、一般観客によるテスト試写の反応を重要視するのだという。「エディの父(ベンの実父ジェリー・スティラー扮演)が女性とジャクージに入浴しているシーンがあるが、元々は普通のおっぱいの女性だったんだ。ところが、テスト試写で全然ウケなかったから、シリコンを入れた巨大バストがユサユサと浮いている感じに改変したら、大ウケだった」とのこと。94年の監督デビュー作「ジム・キャリーはMr.ダマー」で、ジム・キャリーが出した鼻血をCGで消して以来、テスト試写での反応が彼らのギャグの歯止めになってきたそうだ。
そうしたギャグのルーツは『三ばか大将』だったという。「高尚なコメディはどうも好きじゃなくて、僕らは『三ばか大将』に笑い転げてきた」と語るボビー。次回監督作はその念願の「スリー・ストゥージス(The Three Stooges)」(09年11月20日公開予定)。キャストについては明かしてもらえなかったが、 「来年、この映画をひっさげて、兄貴のピーターと一緒に浅草に帰って来たい」と腕をぶした。

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