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ハリウッド並のスケール感で中国内戦の悲劇描く「戦場のレクイエム」

2008年10月24日 12:00

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アジアの力を侮るべからず
アジアの力を侮るべからず

[映画.com ニュース] 中華人民共和国建国前夜の1946年、中国共産党と中国国民党との間に勃発した“国共内戦”の悲劇を描く「戦場のレクイエム」が、10月23日、第21回東京国際映画祭の特別招待作品として上映され、会場の東京・六本木ヒルズで監督のフォン・シャオガンが会見した。

本作は、47名の部下を失いただひとり生き残った主人公が、戦死した仲間の名誉を取り戻すため、その後の人生を捧げる様子を描き、中国では歴代2位の興行成績を記録。中国のアカデミー賞といわれる金鶏賞では最優秀作品賞ほか主要4部門を独占する成功を収めた作品だ。

作中のリアリティとスケール感にあふれる戦場の描写は「プライベート・ライアン」を彷彿とさせるが、シャオガン監督は、韓国の戦争大作「ブラザーフッド」を手がけたカン・ジェギュ監督に助言と協力を求め、製作にこぎつけたという。ジェギュ監督には「ハリウッドを妄信しすぎることはない。私たちが知恵を出し合えば、ハリウッドと同等のものが作れる」と言われたそうで、シャオガン監督も「日本、中国、韓国などアジアの力を合わせれば、ハリウッド並みの映画が作れるはず」と力説した。

ちなみに、日本ではチャン・ツィイー主演の歴史劇「女帝/エンペラー」で知られるシャオガン監督だが、本国ではもともとコメディ映画の巨匠として有名。次回作は「女帝」プロモーション来日時の自身の体験を盛り込んだロマンチック・コメディで、先月まで北海道でその新作を撮影していたそうだ。

戦場のレクイエム」は09年正月第2弾公開。

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