ベン・スティラーがシリアス映画「シカゴ7裁判」の監督に!
2008年10月24日 12:00
[映画.com ニュース] 68年8月に米イリノイ州シカゴで開かれた米民主党全国大会でベトナム反戦デモを行い、暴動共謀罪で逮捕された7名の被告“シカゴ7”をめぐる裁判での戦いを追った政治スリラー「シカゴ7裁判(The Trial of the Chicago 7)」の監督が何と、ドリームワークス映画「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」(11月22日公開)を全米大ヒットさせたベン・スティラーに決定した。米ハリウッド・レポーター誌が報じたもの。
同プロジェクトは当初、スティーブン・スピルバーグ監督が映画化に向けて奔走していたが、エルジェの人気漫画の実写映画化「タンタン」をピーター・ジャクソン監督と共同製作・監督するなど、多忙なスケジュールのため降板。その後、「ユナイテッド93」「ボーン・アルティメイタム」のポール・グリーングラス監督などが候補になっていたが、急転、スティラー監督に決まった。青春映画「リアリティ・バイツ」(94)で念願の監督デビューを果たして以降、「ケーブル・ガイ」(96)、「ズーランダー」(01)、「トロピック・サンダー」(08)とコメディ映画ばかりを手がけてきたスティラーにとって、これは初のシリアスドラマになる。奇しくも、前作「トロピック~」はベトナム戦争を題材としていた。
同作の脚本はすでに、「ア・フュー・グッドメン」「アメリカン・プレジデント」「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」やTVドラマ「ザ・ホワイトハウス」で知られる脚本家アーロン・ソーキンによって完成済み。09年の全米公開を目指し、急ピッチで製作される見込み。
スピルバーグ監督版では、サシャ・バロン・コーエン(「ボラット」)が“シカゴ7”の1人のアビー・ホフマン役、ウィル・スミスがブラック・パンサー党の活動家ボビー・シール役、フィリップ・シーモア・ホフマン(「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」)が弁護士ウィリアム・クンスラー役など、超豪華キャストが決まっていた。