小泉今日子「未来に遺せる映画」と自負。「トウキョウソナタ」初日
2008年9月29日 12:00

[映画.com ニュース] 本年度カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞作である黒沢清監督最新作「トウキョウソナタ」の初日舞台挨拶が9月27日、東京・恵比寿ガーデンシネマにて行われ、黒沢監督以下、香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海らキャスト陣が顔を揃えた。
東京に暮らすごく普通の4人家族の崩壊と再生を描いたホームドラマが、なぜ世界的な評価を受けたかについて黒沢監督は、「俳優&映像の総合的な力が、ローカルな内容でも世界共通のものとして共感されたのではないか」と分析。「自分でも驚いている」と素直な感想を述べた。
98年の「蛇の道」以来10年ぶりの黒沢作品出演となった香川は、「(本作は)出演してきた作品の頂点にある作品」と断言。念願の黒沢作品主演の喜びを語るとともに、「顔合わせの段階で、小泉さんの目が(演じる役の)夫婦が過ごしてきた20年間を物語っていた」と作品の成功を確信した瞬間を明かした。
小泉は「(撮影を通して)息子役の2人(小柳、井之脇)が、プロになっていく姿に立ち会えた。それは役を超えて本当の“母”の気持ちになれた幸せの瞬間」と語り、「未来に遺せる映画が1本増えた」と同作を讃えた。
舞台挨拶の途中では、劇中で小泉が作るドーナツにちなみ、香川と小泉がドーナツカットを披露。小泉が家族役の香川、小柳、井之脇にドーナツを振る舞うパフォーマンスが行われた。「トウキョウソナタ」は全国順次公開中。
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