米アカデミー外国語映画賞日本代表決定!「おくりびと」初日
2008年9月16日 12:00

[映画.com ニュース] 滝田洋二郎監督、本木雅弘主演の「おくりびと」が第32回モントリオール世界映画祭グランプリを受賞して大いに話題になったが、今度は第81回米アカデミー外国語映画賞の日本代表に選ばれた。「おくりびと」は、来年1月22日に発表されるアカデミー賞ノミネート5作品の座を競い合う。候補作となれば、04年の「たそがれ清兵衛」(山田洋次監督)以来となる。
9月13日、その「おくりびと」が初日を迎え、東京・有楽町の丸の内プラゼールでは主演の本木のほか、広末涼子、余貴美子、吉行和子、脚本家・小山薫堂、音楽監督・久石譲、滝田監督が舞台挨拶を行った。
同作は、モントリオール映画祭グランプリ受賞後、アジアや欧米など海外約50カ国から問合せが殺到。その日も中国最大規模の映画祭である第17回金鶏賞で観客が選ぶ「観客賞」の作品賞、監督賞、主演男優賞を受賞したことが発表された。
海外で高い評価を受けていることについて、本木は「公開前からいい風がたくさん吹いて、前評判だけで独り歩きしているようで、逆に不安」と慎重になりながらも、「僕が“おくられびと”になる頃、(この映画が)日本の名作としてTVで再放送されるのを見たい」と作品への思い入れを語った。
撮影中は「チェロの特訓に悪戦苦闘した」と語った本木だが、「プロの僕が見ても、ちゃんと弾いてます」(久石)、「本木さんがあまりにも上手に(納棺の作業を)なさるので、私も真剣に死ななくてはいけないと覚悟した」(吉行)と、賞賛を浴びていた。
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