広末涼子、離婚ネタでからかわれて苦笑い。「おくりびと」会見

2008年6月12日 12:00

離婚を乗り越え、美しさに磨きが
離婚を乗り越え、美しさに磨きが

[映画.com ニュース] 「壬生義士伝」「バッテリー」の滝田洋二郎監督が、遺体を棺に納める“納棺師”という職業をテーマに描く最新作「おくりびと」。6月11日、東京・有楽町の国際フォーラムにて、本作の主人公を演じた本木雅弘広末涼子山崎努、脚本の小山薫堂(こやまくんどう)、滝田監督が完成記者会見に臨んだ。

所属していたオーケストラの解散により、チェロ奏者の道を諦めた大悟(本木)は、妻の美香(広末)とともに東京から故郷の山形に戻ってきた。間もなく仕事を探し始めた大悟は、求人広告欄に“旅のお手伝い”と書かれた好条件の仕事を見つけ、早速面接に向かう。しかしそこは、“安らかな旅立ちのお手伝い”――遺体を棺に納める“納棺”を請け負う事務所だった。

撮影中のエピソードを聞かれた本木が、隣に座る広末の方をチラッと見やり「映画の中では、私たち夫婦は危機を乗り越えましたけどね(笑)」と先日離婚を発表した広末をからかうようなコメントを発すると、当の広末は「なんでそんな意地悪を言うんですか」と苦笑い。しかし、本木の役への取り組み方について「撮影が終わってホテルに戻ると、上の階の本木さんの部屋から、いつもチェロの音色が聞こえた。毎晩撮影を終えてから練習する熱意と勤勉さに感動した」とその真摯な姿勢を褒め称えた。

映画は亡くなった人とその遺族の様々な別れが描かれているが、6月10日に亡くなった映画評論家・水野晴郎氏について話題が及ぶと、滝田監督は「一度番組でご一緒したことがあり、僕の映画を見てくれていたことが嬉しかった。亡くなられたのはとても残念」と同氏に哀悼の意を表し、「実は僕の師匠・向井寛監督(『同窓會』『Last Dance/離婚式』)を一昨日に亡くし、骨を拾うことが出来なかったのだが、師匠にこの映画を贈りたい」と今は亡き師匠との別れを惜しんだ。

おくりびと」は9月13日より全国ロードショー。

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