見どころは木村佳乃&中越典子の壮絶バトル!「おろち」トークショー
2008年9月9日 12:00

[映画.com ニュース] ホラー漫画界の巨匠・楳図かずおの同名コミックを実写映画化した「おろち」のトークショーが、9月5日、東京・新宿の新宿タカシマヤ内のジェイワン広場にて開催された。劇中で数奇な運命をたどる美人姉妹に扮した木村佳乃、中越典子、そして原作者の楳図かずおが来場し、“美しさ”をテーマに語り合った。
映画は、100年に一度深い眠りにつき、美しい少女の姿で人間界を彷徨い続けている“おろち”(谷村美月)が、29歳を過ぎると美貌が崩れて死んでしまうという姉妹の運命を見つめるストーリー。
“美”に異常なまでの執念をもやす長女・一草(かずさ)に扮した木村は、美貌を保つ秘訣を聞かれると「食は一番大事だと思うので、食べることは我慢せず、運動して心も身体も健康でいられるよう心がけている」と話した。そして次女・理沙に扮した中越は「いろんなコスメを探したり(美しくいるために)日々研究している。それと外見も大事だが、いつも素直でいることが自分のモットー」と内面の重要性も語った。
映画の内容にちなみ、中越に「もうすぐ30歳ですね?」と記者から質問が飛び出すと、姉役の木村が「ケンカ売ってるワケ?」とジョークで切り返す一幕も。
和気あいあいと語り合っていた木村と中越だが、原作者の楳図が「映画の一番の見どころは姉妹のバトル!」と断言するとおり、劇中では姉が妹に激しい暴行を加えるなど女同士の闘いも描かれている。「お互い本気だったので大変な撮影だった」と振り返る木村は、「私が典子ちゃんを殴って倒すシーンで、典子ちゃんは手を使わずに腹筋だけで起きてくるんです。思わず腹筋を触らせてもらったら6コに割れていた。殴っても殴ってもすぐ起き上がるから休ませてもらえなかった(笑)」と、意外ともいえる中越のたくましい一面を明かしていた。
イベントの最後には、9月3日に72歳の誕生日を迎えた楳図にバースデーケーキが贈られた。木村と中越からは特製オルゴールと花束がプレゼントされ、観客からもバースデーソングで祝福された楳図は、照れくさそうにお礼を述べていた。
「おろち」は9月20日より全国公開。
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