桑田真澄「野球に2つとして同じドラマはない」と、「ひゃくはち」を絶賛
2008年8月6日 12:00
[映画.com ニュース] 甲子園常連校の万年補欠球児たちを描いた青春コメディ「ひゃくはち」の完成披露試写会が、8月5日、東京・九段下の九段会館で行われた。野球の試合開始を告げるサイレンが鳴り響くと、選手紹介の場内アナウンスとともに登壇者が次々 に登場するという趣向で、森義隆監督ほか、主演の斎藤嘉樹、中村蒼、市川由衣ら総勢7人が紹介された。
本作は、甲子園常連校の2人の野球部補欠部員、雅人(斎藤)とノブ(中村)が、高校最後の夏、わずかしかない県予選大会のベンチ入りメンバーを目指してひたむきに練習する姿を描く感動の青春ストーリー。
森監督は「メッセージを込めた作品が、お客さんにどう届くか楽しみ」と告げると、ユニフォーム姿の主役の2人、斎藤と中村は「エースでもヒーローでもないけれど、補欠にも感動的なドラマがある」と口を揃えた。
また、「本当の甲子園出場校の寮に泊まり、本当の野球部みたいだった」(北条隆博)、「長ゼリフに苦労して半ばトラウマになった」(橋本一郎)など共演者からさまざまなコメントが並ぶと、新人新聞記者を演じた市川は、本物の高校野球担当の記者たちから体験談を聞いたり、 カメラマンから写真の撮り方を習って、役に挑んだと明かした。
さらに会場に、PL学園時代に2度甲子園優勝投手となった桑田真澄(元プロ野球投手)が応援に駆けつけ、元高校球児だったという森監督とキャッチボールを披露すると、会場は大歓声に包まれた。桑田の「野球は2つとして同じドラマがない。まるで人生と同じですね」という含蓄あるコメントに、“映画の高校球児たち”は感慨深げな表情を浮かべた。
「ひゃくはち」は、8月9日より全国ロードショー。