タランティーノ監督、新作戦争映画の内容が明らかに!
2008年7月15日 12:00

[映画.com ニュース] ワインスタイン・カンパニーで映画化されることになったクエンティン・タランティーノ監督の最新作となる戦争映画「イングローリアス・バスターズ」の、ハリウッドメジャー4社に持ち込まれたとされる脚本の第1稿が流出し、米ニューヨーク誌などでその詳細なストーリーが紹介された。
シナリオの表紙には「第1稿」の文字と、「08年7月2日」という完成日が、またタイトルには「INGLOURIOUS BASTERDS」(本来は“bastards”)と記されている。この脚本は全体で165ページもあり、映画に仕上げると2時間45分ほどの作品になるボリュームがあり、その物語は「キル・ビル」同様に章立てされ、5つのチャプターに分かれている。
▽第2章 イングローリアス・バスタード
▽第3章 パリのドイツ的な夜
▽第4章 キノ作戦(“キノ”はドイツ語で映画館の意)
▽第5章 ジャイアント・フェイスの復讐
第1章では、ユダヤ人のティーンエイジャーの主人公ショシャンナ(ヘブライ語の女性名でバラの花の意)が紹介され、彼女が外出中に“ジュー(ユダヤ人)・ハンター”の異名をとるナチ高官ハンス・ランダ大佐によって、家族を惨殺された少女は“キル・ヒトラー”を誓ってパリへ飛ぶ。第2章では、もう1人の主人公アルド・レイン中佐(ブラッド・ピットが演じるとの噂)が紹介され、首にリンチの傷跡があるユダヤ系の彼は、米軍のあらゆる作戦の中で最も危険な任務を請け負う8人のゲリラ専門の特殊部隊“イングローリアス・バスターズ”を率いており、1944年のドイツ対連合軍の最前線での活躍が描かれる。第3章は、仏ヌーベルバーグの作品風に、1章丸ごと白黒で撮影され、ナチ占領下のパリの映画館に勤めるショシャンナが体験するパリの夜が描かれる。第4章では、ヒトラーがプロデュースするプロパガンダ映画がパリの映画館でプレミア上映されることになり、レイン中佐率いる特殊部隊はパリを訪れるヒトラーの暗殺命令を受けて、作戦を実行する。第5章では、それら登場人物が一堂に会して……。
ストーリーラインは「特攻大作戦」や「ニュー・シネマ・パラダイス」をモチーフにしたような内容で、人物紹介のシーンでマカロニウエスタン風の長回しがト書きに書き込まれているなど、いかにもタランティーノ風の内容になっている。
同作は、今年10月にクランクインし、来年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映される予定だ。
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