トム・クルーズ主演作「ワルキューレ」は未完成。追加撮影へ
2008年6月6日 12:00
[映画.com ニュース] 製作当初は今年6月に公開予定だった、トム・クルーズ主演作「ワルキューレ」の全米封切り日が2度も延期され、09年2月13日公開になったことに関して、作品のクオリティを疑問視する噂が飛び交っていたが、どうやら延期の理由は作品自体が今なお未完成なためらしい。
同作はこのほど、ブライアン・シンガー監督の下、クルーズが参加して北アフリカで3シーンほど追加撮影され、およそ3週間以内にクランクアップすることが分かった。
米バラエティ誌編集長ピーター・バートは、自身のブログに次のように記している。「映画は未完成なようで、私が信頼している数人が『ワルキューレ』に参加しているが、彼らはすごいスリラーになると証言している。情報源の1人は『ブライアン・シンガーらしい作風に戻った』とまで語っているほどだ」
同作は、クルーズがヒトラー暗殺を計画するドイツ陸軍将校クラウス・フォン・シュタウフェンベルクを演じる戦争スリラー。追撮される部分は、43年に北アフリカ戦線で第6装甲師団を指揮したシュタウフェンベルク中佐が、英軍機の機銃掃射に遭い、左目と右手の指全部、左手の薬指と小指を失う重傷を負い、奇跡の生還をするという、映画の冒頭の物語のカギになるシーンらしい。