ディズニーのセルフパロディ「魔法にかけられて」にスタジオはナーバス?
2008年3月11日 12:00

[映画.com ニュース] 幼い頃に憧れた人も多いであろう、ディズニー・アニメのおとぎの国。もしもその住人が、現代社会に現れたらどうなるか? 答えは3月14日に公開されるディズニーの新作「魔法にかけられて」の中に見つかるかも。本作について、来日したケビン・リマ監督に聞く。
映画の冒頭11分間は、昔ながらのディズニー・アニメらしい2Dのアニメーション。いつか憧れの王子様と結婚し、永遠に幸せに暮らすことを夢見るお姫様ジゼルは、“白馬の王子様”と出会うのだが、魔女の企みでおとぎの国を追放され、現代のニューヨークへ。ここで映像は実写に切り替わり、現実世界で浮きまくりなジゼル(エイミー・アダムス)や彼女を追ってきた王子(ジェームズ・マーズデン)たちのドタバタが描かれる。
言わば、これまでのディズニー・アニメが描いてきた“夢の世界”を自ら笑いのネタにしているわけだが、この企画に、「スタジオは、自分たちを茶化して笑い飛ばすことに緊張して、多少なりともナーバスになっていたみたいだ」と、監督は舞台裏を明かす。
しかし、単なるセルフパロディだけではなく、ジゼルは徐々に“現実”を知り、逆に、現実主義の弁護士ロバート(パトリック・デンプシー)が、ジゼルとの出会いを通して“夢”の大切さを思い出していくことで、物語は夢あふれるディズニーらしい着地点を見出している。「大事なのは自画自賛にならないように気を付けながら、正直に茶化していくことだった。そこが難しくて、この企画が実現するまで結局7年くらいかかったよ」
ちなみに本作は、劇中歌3曲が本年度アカデミー賞歌曲賞にノミネート(作曲は「美女と野獣」「アラジン」などでオスカー受賞のアラン・メンケン)。授賞式ではエイミー・アダムスによるパフォーマンスも披露されたが、監督は「客観的には見られないし、(授賞式のパフォーマンスは)僕が慣れ親しんだ映画の中の楽曲とはだいぶ違う様相にされてしまったね」と、あまり関心はなさそう。「録画してあるので、アメリカに戻ったらもう一度よく見てみるよ(笑)」

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