リンジー・ローハン主演作は「脳なし映画」!ラジー賞9部門で最有力
2008年1月23日 12:00

[映画.com ニュース] 毎年、“最悪”だった映画・俳優を選出する“ラジー賞”ことゴールデン・ラズベリー賞のノミネートが1月21日発表された。
最多9部門でノミネートされたのは、リンジー・ローハン主演のサスペンス映画「I Know Who Killed Me」。変質者に誘拐される女性と彼女の分身であるストリッパーの2役を演じたローハンは、最悪主演女優賞部門でWノミネートを達成。さらに、最悪作品賞や最悪脚本賞など主要部門を総なめにしそうな勢いだ。同賞創設者のジョン・ウィルソンは「90年に最悪作品賞を受賞した『ショーガール』以来の“脳なし映画”」と酷評している。
続く8部門ノミネートは、エディ・マーフィ主演のコメディ映画「マッド・ファット・ワイフ」と、アダム・サンドラー主演のコメディ映画「I Now Pronounce You Chuck and Larry」。昨年「ドリームガールズ」でアカデミー助演男優賞候補になったマーフィは「マッド・ファット・ワイフ」で、主人公ノービット役で最悪主演男優賞、太った妻役で最悪助演女優賞、東洋人男性の役でも最悪助演男優賞、そして最悪スクリーン・カップル賞と、たった1人で5部門の候補になるという離れ業(笑)。さらに彼が共同執筆した脚本で最悪脚本賞のほか、最悪作品賞でもノミネートされた。また、「Chuck and Larry」は最悪主演男優賞候補のサンドラーと最悪助演男優賞候補のケビン・ジェームズがゲイ・カップルのふりをする気の抜けたコメディで、最悪作品賞にも堂々ノミネートされている。
最悪主演男優賞には、マーフィとサンドラーのほか、「ゴーストライダー」のニコラス・ケイジ、「ナンバー23」のジム・キャリー、そして最悪作品賞候補の2本「Daddy Day Camp」「マッド・ファット・ワイフ」に出演したキューバ・グッディング・Jr.がノミネート。
最悪主演女優賞には、ローハンの2役のほか、「キャプティビティ」のエリシャ・カスバート(「24」)、「恋とスフレと娘とわたし」のダイアン・キートン、そして「Awake」「ファンタスティック・フォー/銀河の危機」「グッド・ラック・チャック」の3本の演技でジェシカ・アルバ、さらに最悪作品賞候補作「Bratz」の4人の女優(ローガン・ブラウニング、ジャネル・パリッシュ、ナターリア・ラモス、スカイラー・シェイ)がノミネートされた。
今回が第28回目となるラジー賞は例年通り、米脚本家組合(WGA)の影響を何も受けず、アカデミー賞授賞式の前日、 2月23日の夜(現地時間)に授賞式が行われる予定。
最近では3年前、 「キャットウーマン」の演技で最低主演女優賞を受賞したオスカー女優ハル・ベリーが授賞式に出席して満場の喝采を浴びているが、今年は誰が、ゴルフボールと8ミリフィルム巻などでできた時価4ドル79セント(約513円)の同賞トロフィーを受け取りに行くか、注目される。
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