ジョニー・デップ、自分の歌声に思わず吹き出す!?「スウィーニー・トッド」会見
2008年1月10日 12:00
[映画.com ニュース] ジョニー・デップとティム・バートン監督が1月9日、6度目のタッグとなる最新作「スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師」の来日記者会見を、六本木のグランドハイアット東京で開いた。
映画は、強欲な判事に妻子を奪われた理髪師の男が、復讐のために理髪店を訪れた人々のノドをカミソリでかき切っていくというストーリー。同名の人気ブロードウェイ・ミュージカルの映画化で、デップが初の歌声を披露しているのも話題。
昨日のプレミアではスーツ姿でファンを魅了したデップだが、この日はハットにメガネ、ジーンズというおなじみのスタイルに、ベストをアクセントにしたファッションで登場。どちらかといえば言葉少なげだったが、「僕はヒゲを生やしているからいいけど、この映画を見るとヘアサロンに行くのが怖くなるという話は聞くね。さらにそのヘアサロンの主人が“歌う”理髪師だったら、もっと怖いよね(笑)」とユーモアも交えるなど、ご機嫌な様子だった。
復讐に生きる“切り裂き魔”スウィーニー・トッドというキャラクターについては、「彼は悪魔というより被害者。判事によって全人生を奪われ、あとは復讐のためだけに生きている男で、題材としては激しいものだけど、撮影現場では結構笑いもあって明るかったよ」とコメント。また、盟友バートン監督を「アート面を押し出さなくなった映画業界にあって、彼はビジョンをもって妥協しない、本当のアーティスト。とても尊敬している」と、物静かに、かつ熱く称えたデップだが、自身の歌についてはあまり語ろうとせず。しかし、最後のフォトセッション中に会場のBGMにデップの歌声が流れると、それがおかしかったのか、はたまた照れ臭かったのか、突然吹き出してしまうという一幕もあった。
一方、バートン監督は「俳優が自身の声で歌うことで、キャラクターの感情が伝わる」と俳優が自ら歌うことにこだわったと語り、デップの歌について「難しい歌にも関わらず、感情を込めて、かつ現代的な要素や彼なりの個性を入れ込んで歌ってくれて、とても感銘を受けた」と称賛していた。
また、2人は13日に開催される予定だったゴールデン・グローブ賞で主演男優賞と監督賞のそれぞれの部門でノミネートされているが、米脚本家組合(WGA)ストライキの影響を受けてセレモニー自体が中止になったことに関して、デップは「中止になってとても残念!」、バートン監督は「ロサンゼルスに行かなくて済んで助かった(笑)」とコメントした。
「スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師」は1月19日公開。