織田裕二主演「椿三十郎」会見で、角川春樹氏が興収60億円宣言!
2007年11月26日 12:00

[映画.com ニュース] 1962年に製作された黒澤明監督の不朽の名作を45年前のオリジナル脚本そのままにリメイクした「椿三十郎」の完成披露会見が、11月22日、東京・六本木のグランドハイアット東京にて行われ、主演の織田裕二、豊川悦司、松山ケンイチ、森田芳光監督、製作総指揮の角川春樹プロデューサーらが出席した。
本作は、ふらりと現れた浪人の椿三十郎(織田)が、上役の汚職を告発しようとする9人の若侍たちに助太刀し、お家騒動に巻き込まれた城代家老を救い出すという痛快時代劇。
三船敏郎が演じた椿三十郎を受け継いだ織田は脚本について、「台本を開いてみたら、45年ぶりとか、時代劇だとかは全く感じませんでした。今に通じるイジメや汚職の問題が頭に浮かんだ」と語り、また、宿敵の室戸半兵衛を演じた豊川について「豊川さんと一緒に、かつての三船さんと仲代(達矢)さんによる三十郎と半兵衛とはまた違った2人の関係を作り上げることが出来ました。勝ち負けだけでは終わらない、今の時代では忘れられがちな敗者への礼儀があり、それを表現できたのは豊川さんのおかげ」と讃えた。
豊川も、織田“三十郎”やオリジナルでは加山雄三が演じていた若侍役の松山の演技について、「織田さんは僕より歳は下でも役者としては大先輩。思い切ってぶつかって胸を借りた。共演には興味と期待を持っていたが、スターというのはこういうタイプの俳優のことを言うのだなと実感した。松山くんとは絡みもないし、何の興味もなかったんですが(笑)、次の『サウスバウンド』(森田監督)でたっぷり絡んで楽しませてもらいました。才能ある若手で、僕はいずれ追い抜かれる(笑)」とユーモアを交えて賛辞を送った。松山は「時代劇も侍役も初めて。普段の自分の生き方とは違って(演じるのは)難しかったが、非常に楽しかった」と時代劇初挑戦の感想を語った。
話題の2分半にわたる21人斬りの殺陣について森田監督は「ただ斬った、殺されたという“ゴールシーン”だけを映すのではなく、三十郎がどうやって相手に挑み、何人目で疲れ、何人目で刀が切れなくなるかといったプロセスを殺陣に出した」と解説。「納得のいく作品が撮れました。自信を持って世に出せる」と出来映えにも自信満々。
「45年前に見た『椿三十郎』が再び蘇った」と絶賛した日本映画界の風雲児、角川プロデューサーは「40億円は最低ライン。そこからどれだけ伸ばせるかが勝負。60億円が一つの目安になる」と鼻息も荒く、昨年の正月映画だった木村拓哉主演の時代劇「武士の一分」の興収40億円超えを宣言した。
この日行われた完成披露試写会の舞台挨拶で、織田は「40歳を迎える節目でこういう大作と出会えて幸せです」と感謝の言葉を述べた。「椿三十郎」は12月1日より全国ロードショー。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

アマチュア
【殺しはアマチュア、しかし頭脳は最高】スパイ史上最も地味、だが最も予測不能な男が面白すぎた!
提供:ディズニー

異常者×異常者×異常者…
【イカれた映画を紹介するぜ!】命令無視の異常者チームが無許可で大暴れ! ぶっ刺さる一作!
提供:KADOKAWA

HERE 時を越えて
【何だこのすごい映画は!?】まるで動かない「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 ラストの多幸感よ…
提供:キノフィルムズ

社畜が観たらすごかった映画
【前代未聞のオール社畜レビュー】「パラサイト」監督による至高エンタメ…果てしなく良かった!
提供:ワーナー・ブラザース映画

片思い世界
【広瀬すず×杉咲花×清原果耶】涙腺崩壊、でも、あ~…何も言えない!! とにかく早く観て!!
提供:リトルモア

映画館で観ないとぜっっったい後悔する
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ

映画が大好きな人へ――
“映画館でオトクに観る裏ワザ”、ご紹介させてください!【知らないと損な神情報】
提供:KDDI

侍タイムスリッパー
【ついに見放題“最速”配信中!!!】観たかった人も、何度も観た人も今すぐ観よう!【超ネタバレ厳禁】
提供:JCOM株式会社

過激な問題作
【この村の住人は、人間を喰ってる――】狂いに狂った衝撃作。未見の人がうらやましい。
提供:ディズニー